DMG森精機、独シュティプスハウゼン拠点を拡張、超音波加工技術の研究開発・生産体制を強化

DMG森精機(DMG MORI)は6月24日、ドイツ・シュティプスハウゼンにあるDMG MORI Ultrasonic Lasertec GmbHの拠点を拡張し、6月10日(現地時間)に開所式を開催したと発表した。生産、物流、研究開発機能を強化するとともに、超音波加工技術の開発力を高め、硬脆材料加工分野での競争力向上を図る。

今回の拡張では、約1,400㎡の施設を増設。生産・物流・研究開発スペースを拡充したほか、研修設備を刷新し、社員向けカフェテリアも新設した。研究開発機能の強化を通じて、革新的な加工技術の開発を加速し、高度化する加工ニーズへの対応を進める。

DMG MORI執行役員兼DMG MORI Ultrasonic Lasertec GmbH社長のパトリック・ディードリッヒ氏は、「今回の拡張はシュティプスハウゼン工場への強いコミットメントを示すものであり、生産・開発体制を一段と強化し、今後の成長と技術革新の基盤を整えた」とコメントした。

開所式にはDMG MORIグループCEOの森雅彦氏をはじめ、顧客やパートナー企業、政財界・地域関係者が出席。ラインラント=プファルツ州経済・観光・エネルギー・気候保護省のシモーネ・シュナイダー政務次官は、「未来の技術には先進的な工作機械が不可欠であり、DMG MORIは大胆な取り組みで革新を牽引している」と評価した。

シュティプスハウゼン工場は、DMG MORIにおける超音波加工技術の中核拠点として位置付けられている。超音波技術を搭載した5軸マシニングセンタを製造し、半導体、光学、医療、航空宇宙など幅広い産業向けに供給している。工具の回転運動に高周波超音波振動を重ねる超音波援用加工により、セラミックスなどの硬脆材料や難削材でも高精度かつ高効率な加工を可能にするほか、工程集約や自動化との組み合わせによって複雑な製造プロセスの効率化にも貢献している。

開所式に合わせて6月10日から12日まで「ULTRASONIC Technology Days」を開催し、超音波援用加工技術の最新活用事例を紹介するとともに、新型機「ULTRASONIC 80 Precision」を世界初公開した。

同機は、高剛性構造と高度な冷却設計を採用し、最大5µmの位置決め精度を実現。工具回転と高周波振動を組み合わせることで加工負荷を大幅に低減しながら、高精度加工を可能にする。また、同時5軸加工と円筒研削を1台で行える工程集約型マシンとして、同社が推進する「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」を体現するソリューションとして展開する。

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