ヤンマーHD、25年度売上は13.2%増の1兆2,220億円、純利益124%増の242億円、増収増益で過去最高水準

・次期売上予想は5.8%増の1兆2,930億円

ヤンマーホールディングス(HD)が6月30日に発表した2026年3月期(2025年度)連結決算は、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比124.1%増の242億円となった。売上高は前期比13.2%増の1兆2,220億円で、国内外ともに需要を取り込み大幅な増収増益を達成した。

ヤンマー2025年度データ

■2025年度決算の概要
売上高は1兆2,220億円(前年同期比13.2%増)、営業利益は472億円(同9.7%増)、経常利益は588億円(同43.2%増)となった。1株当たり純利益(EPS)は1万7,134円24銭で、前期の7,540円78銭から大幅に増加した。同社は世界経済について「インフレの影響、金利水準の高止まり、米国通商政策の不確実性並びに地政学的リスクの継続等により、依然として不透明な状況が続いた」と説明する一方、収益力の向上と財務体質の強化を最重要課題に位置付けて取り組んだ結果と総括している。
海外売上高は前期比13.7%増の7,296億円で、海外売上高比率は59.7%となった。

■セグメント別業績
産業用機械事業の売上高は7,386億円(前年比14%増)、利益は205億円(同33%増)と増収増益となった。
農業機械の国内市場では米価上昇により稲作農家の収益環境が改善し、設備更新意欲の高まりから大幅増収。海外は欧米・トルコ市場で市況が悪化したものの、中国・インド・東南アジア市場が牽引し微増となった。建設機械は国内で需要低迷が続き減収となったが、欧米市場の在庫調整完了と欧州での需要回復の兆しから増収に転じた。ガスヒートポンプは公共施設向け需要や更新需要の拡大で増収、発電機もデータセンター需要の加速により増収となった。

内燃機関及び関連機器事業の売上高は4,527億円(同12%増)、利益も248億円(同60%増)と大幅に伸長した。小形産業用エンジンは北米市場が弱含みながら欧米・中国で回復傾向が見られ増収。舶用エンジンは大量竣工期のリプレース需要と底堅い海運市場のメンテナンス需要を取り込み前年を上回った。コンポーネントは主要市場の北米での販売増加により増収となった。

■地域別動向
地域別では、日本が4,924億円(同12%増)と堅調に推移し、欧州も2,427億円(同36%増)と大きく伸長した。アジアは2,319億円(同9%増)、米国は1,863億円(同4%増)と着実に増加し、全地域で増収となった。

■2027年3月期(2026年度)業績予想
2027年3月期(2026年度)の連結業績予想は、売上高1兆2,930億円(前期比5.8%増)、営業利益510億円(同8.1%増)、経常利益550億円(同6.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益360億円(同48.2%増)を見込む。1株当たり純利益は2万5,664円73銭を予想している。
国内では農業機械の底堅い需要に支えられ、海外では発電機を含むエネルギーシステムや舶用エンジンなどの堅調な需要を取り込み増収を見込む。インフレに伴う資材価格や人件費の上昇が想定される一方、販売の伸長などにより経常利益は前期並みを見込み、純利益は前期の特別損失の影響がなくなることもあり増益を見込んでいる。
為替レートの前提は1ドル=150円、1ユーロ=175円としている。
同社は2026年3月に策定した中期経営計画「MTP2030」(2026〜2030年度)の初年度として、パーパス「A SUSTAINABLE FUTURE -テクノロジーで、新しい豊かさへ。-」のもと収益性の強化を進めつつ、新規事業の創出や「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」に基づく環境負荷低減などの戦略的優先事項に取り組み、2030年度に売上高1兆5,000億円・売上高経常利益率(ROS)8%以上の達成を目指すとしている。

ニュースリリース

2025年度決算短信