・新明和工業「モバイルコンテナベース」に9基搭載
・再生エネ独立電源で防衛・防災分野拡大
NTNは6月8日、同社が開発した移動型独立電源「N3 エヌキューブ」が航空自衛隊向け「モバイルコンテナベース」に採用されたと発表した。同製品が防衛分野および自衛隊設備に採用されるのは初めてとなる。
採用先は新明和工業が航空自衛隊から受注した「モバイルコンテナベース」。同システムは、作戦基盤のない場所や被災地において迅速に活動拠点を構築できる「展開型常設インフラシステム」として注目される新機軸のインフラソリューション。
■トイレ用2基・宿泊用7基にN3 エヌキューブを搭載
今回採用されたのは、トイレ用コンテナ2基と宿泊用コンテナ7基の計9基。トイレ用コンテナはトイレ機能に加え、汚水を分解・浄化する処理層を搭載し、設置場所を問わず清潔な環境を維持可能。宿泊用コンテナにはベッド、照明、エアコンなどを標準装備している。
両コンテナの最大の特徴は、小型風車と太陽光パネルを動力源とする再生可能エネルギー完全独立型電源を採用した点にある。NTNの「N3 エヌキューブ」を搭載することで、電力インフラが整っていない過酷な環境下でも安定した電力供給を実現。海上コンテナ兼用脱着車による高い可搬性と組み合わせることで、平時の隊員生活インフラから有事・災害時の作戦拠点・支援拠点まで、幅広い運用に対応する。
航空自衛隊側は、電力インフラ未整備地域における生活インフラ確保能力や、過酷環境耐性、可搬性を高く評価したとみられる。
■「N3 エヌキューブ」とは
「N3 エヌキューブ」は、小型風車、太陽光パネル、蓄電池をコンパクトなコンテナ内に統合した移動型独立電源。再生可能エネルギーのみで発電・蓄電・給電を行うため、燃料補給が困難な場所でも継続的な電力供給が可能だ。トラック輸送後、短時間で設置・稼働できる機動性と、内部機器のカスタマイズ性が高い点が評価されている。
同製品はすでに国土交通省選定「防災道の駅」を中心とした防災用コンテナ型トイレとして全国11か所に導入されているほか、水防センター、防災倉庫、バス停待合室など幅広い防災用途で実績を積んでいる。
NTN、今後防衛分野へ本格展開
NTNは今回の初採用を契機に、防衛分野への展開を加速させる方針。同社は「N3 エヌキューブ」および再生可能エネルギーを活用した独立電源の提供を通じて、防災・防衛をはじめとする社会課題解決に貢献するとともに、持続可能な事業成長を目指すとしている。
コメントを投稿するにはログインしてください。