日工が5月13日に発表した2026年3月期(2025年度)連結業績によると、売上高は、493億7,100万円(以下、前期比0.4%増)、営業利益30億9,900万円(12.0%増)、経常利益34億2,500万円(11.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億3,600万円(26.3%増)となった。
2025年度の国内は、主力のアスファルトプラント関連事業及びコンクリートプラント関連事業において、引き続きメンテナンスサービスを中心に堅調に推移した。新規受注についても、アスファルトプラントにおいて、省エネ支援制度を活用した旺盛な更新需要に加え、環境負荷低減・省エネルギーに資する設備需要も底堅く推移しており、受注残高も好調に積み上がっている。売上高及び損益については、上期に一部案件の売上計上時期に遅れが生じたものの、下期にかけて挽回を進めた。
海外については、中国では景気低迷や価格競争の影響が継続しているものの、採算性を重視した営業活動に取り組んだ。タイ及びASEAN地域では、市場環境の変化や中国製品との競争激化を踏まえ、受注確保、在庫販売、生産体制の見直し等に注力した。
2025年度の世界経済は、米国の通商政策や各国の金融政策の動向、中国における不動産不振や消費の伸び悩み、ウクライナ情勢の長期化に加え、中東情勢の緊迫化などにより、先行き不透明な状況が続いた。日本経済は、賃上げの進展等による個人消費の下支えに加え、設備投資や雇用環境の持ち直しが見られるなど、全体として底堅く推移した。一方で、エネルギー・資材価格の高止まり、人手不足、為替相場の変動、米国における関税率引き上げの動きに伴う先行き不透明感の高まりなど、内外の事業環境には不確実性が残った。
日工では、2022年3月に日工グループの2030年のありたい姿を示した2030年ビジョン「高い技術力に裏打ちされたプラント設備・環境製品のトップメーカー且つ、運用・保全サービスによる顧客の経営パートナー」を公表し、その実現に向けた取り組みを進めている。また、2025年度を初年度とする新たな中期経営計画においては、2030年ビジョンの実現に向け、収益力の向上、事業ポートフォリオの強化、資本効率の改善を重点課題として位置付け、主力事業の競争力強化、メンテナンスサービスの拡充、環境負荷低減に資する製品・サービスの開発、海外事業の収益改善、人的資本及び設備への投資等に取り組んでいる。
■セグメントの概況
<アスファルトプラント関連事業>
アスファルトプラント関連事業の売上高は前期比0.8%減の193億2,700万円。受注残高は大幅に増加し、同91.2%増の172億2,200万円となった。
<コンクリートプラント関連事業>
コンクリートプラント関連事業の売上高は前期比0.7%増の143億6,100万円。受注残高も、同20.0%増の114億3,400万円となった。
<環境及び搬送関連事業>
環境及び搬送関連事業の売上高は前期比34.3%増の43億7,100万円。受注残高も、同2.1%増の12億8,600万円となった。
<破砕機関連事業>
破砕機関連事業の売上高は前期比8.5%増の24億4,800万円。受注残高は、同3.5%減の3億6,100万円となった。
<製造請負関連事業>
製造請負関連事業の売上高は前期比30.5%減の33億3,900万円。受注残高も、同7.0%減の18億2,400万円となった。
<その他事業>
その他事業の売上高は前期比8.3%増の55億2,200万円。受注残高も、同86.8%増の12億9,700万円となった。
■今後の見通し
国内アスファルトプラント関連事業は、引き続き省エネ支援制度を活用した引合い及び受注の増加を見込んでいる。コンクリートプラント関連事業は、生コン業界で原材料価格等の上昇を販売価格へ転嫁する動きが進んでいることから、設備投資意欲も強く、旺盛な需要が続くものと見込んでいる。また、アスファルトプラント関連事業及びコンクリートプラント関連事業におけるメンテナンスサービスについても、引き続き安定的に推移するものと想定している。環境及び搬送関連事業は、環境負荷低減、再資源化、省人化・省力化に対する需要を背景に堅調な推移を想定しており、破砕機関連事業及び製造請負関連事業においても、収益性を重視した受注活動とグループ連携による生産体制の最適化に取り組む方針。
中国事業は、引き続き景気低迷の影響を受け厳しい価格競争にさらされることが想定されるが、採算性を重視しながら受注確保に努める。タイ及びASEAN地域では、市場環境の変化や競争激化を踏まえ、生産・販売体制の最適化を進める。
2027年3月期(2026年度)の連結業績は、売上高550億円(11.4%増)、営業利益38億円(22.6%増)、経常利益38億3,000万円(11.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億5,000万円(4.5%増)を見込んでいる。
日工の2026年3月期 決算短信
決算補足資料
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