メッツォ、米アリゾナ州メサにサービス・トレーニングセンターを開設、鉱山顧客向け支援体制を強化

メッツォ(Metso):2026年5月29日

メッツォは、米国アリゾナ州メサに拡張したサービスセンターと新たなトレーニングセンターを開設した。米国南西部の鉱山顧客向けサポート体制を強化するもので、OEMレベルのサービス機能と実践的な教育訓練施設を一体化した拠点として運営する。

同社によると、この地域でサービス機能とトレーニング機能を統合した施設を提供するのは同社のみ。顧客は設備トラブル時の迅速な対応に加え、体系的な技能教育を受けることで、安全性や生産性、設備稼働率の向上を図ることができる。

今回の投資額は約1,700万ユーロ。施設面積は2万平方フィート(約1,900平方メートル)を超え、サービスおよびトレーニング専用スペースとして活用される。

■設備ライフサイクル全体を支援

拡張されたサービスセンターは従来比60%増床し、メッツォ製機器のライフサイクル全体をカバーするサポートを提供する。営業拠点、サービスセンター、トレーニング施設を併設し、100人超の従業員が新規プロジェクトおよびアフターマーケットサービスを担当する。

サービス内容は点検・診断から主要部品のオーバーホール、組立まで幅広い。大型鉱山機械部品の整備に対応できる設備と経験豊富な技術者を備え、顧客設備の安定稼働を支援する。

メッツォ米国事業の営業・サービス担当副社長であるマーティン・カールソン(Martin Karlsson)氏は、「米国南西部は銅と金の主要生産地域であり、信頼性の高い操業と地域密着型サービスの重要性が一段と高まっている。顧客拠点の近くでサービス能力を強化することで、迅速な対応やOEM技術へのアクセス向上、顧客課題への理解深化につながる」とコメントした。

■世界初の統合型トレーニングセンター

メサ拠点は、高度なサービスセンターに併設される同社初の本格的なグローバルトレーニングセンターとなる。専用設計の施設には教室、デジタルツール、シミュレーターを備え、実機や実部品を活用した実践的な教育を行う。

サービス機能と教育機能を一体化することで、顧客の安全性向上や設備信頼性向上、運用効率改善を支援する。

メッツォ・アカデミー(Metso Academy)の商業・営業支援担当ディレクターであるニコール・プリチャード(Nichole Pritchard)氏は、「顧客は実際のサービス環境の中で、実践的かつ能力ベースの教育を受けることができる。教室での学習、デジタルツール、実機訓練を組み合わせることで、安全かつ効率的で信頼性の高い設備運用・保守を支援する」と述べた。

■北南米で投資を継続

今回の施設開設は、北米・南米地域におけるメッツォの長期的なサービス・技術投資戦略の一環となる。

同社は近年、米ペンシルベニア州ピッツバーグにバルクマテリアルハンドリング向け技術拠点を開設したほか、メキシコ・イラプアト(Irapuato)には脱水設備向け開発拠点を設置し、重要補修部品の供給能力を強化している。

さらに、カナダ・ブリティッシュコロンビア州プリンスジョージ(Prince George)でも新サービスセンターの開設を予定しており、銅・金需要の拡大を背景に顧客支援体制を拡充する方針だ。

メッツォはフィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置き、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けの持続可能技術やソリューション、サービスを展開している。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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