ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2026年5月12日
ユングハインリッヒは5月12日、産業車両向けナトリウムイオン電池の実証試験を、選定した顧客拠点で開始すると発表した。実際の稼働環境で性能や信頼性を検証し、将来的な量産化につなげる。物流・マテリアルハンドリング分野における次世代蓄電技術の開発を加速する。
同社は、ナトリウムイオン電池を従来のリチウムイオン電池に代わる有望な選択肢と位置付けている。原材料の調達性に優れ、コスト低減や環境負荷低減が期待できることが特徴という。
ユングハインリッヒの技術開発責任者、マルティン・フォン・ヴェルダー(Martin von Werder)氏は、「顧客に高性能で持続可能、かつコスト効率に優れたソリューションを提供し続けるため、新たな電池技術の研究開発を進めている」とコメントした。
今回のプロジェクトでは、産業車両にナトリウムイオン電池を搭載し、顧客現場で実運用試験を行う。多様な使用条件下で性能や耐久性、信頼性を確認し、量産化に向けた知見を蓄積する。すでに初期試作機はフォークリフトでの組み立て・試験を完了している。
ナトリウムイオン電池は、原材料となるナトリウムが世界的に豊富に存在し、地政学的リスクの影響を受けにくい点が利点。また、資源効率の高い製造プロセスやリサイクル性の高さなど、環境面での優位性も期待されている。さらに、原材料や部材コストを抑えられることから、製造コスト低減による経済性向上にもつながるという。
同社は、国際的な電池セルメーカーや研究機関と連携し、マテリアルハンドリング用途に適した技術開発を進めている。これまで実施した研究室試験や現場試験では、電池寿命や性能、安全性に関する重要なデータを取得したとしている。
ユングハインリッヒは、「新技術を早期に採用し、物流の持続可能性と将来性向上に貢献する」としている。
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