ボルボ L120 Electric、厳冬の製材所で実力発揮、24時間連続稼働で信頼性証明

ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年5月12日

厳しい実運用条件下での試験こそが、機械の真価を問う。スウェーデンの大手製材企業フィスカーヘーデン トレヴァル AB(Fiskarheden Trävaru AB)が、この冬に導入した新型ボルボ L120 Electric(Volvo L120 Electric)を、過酷な実現場で徹底検証した。気温マイナス下の厳冬、週7日・24時間連続稼働、そして約30人もの異なるオペレーターによる運用という、極めて厳しい条件での試験となった。
同社のメンテナンスマネージャー、フレドリック・グロンベリ(Fredrik Grönberg)氏は「これまでのところ、非常に良好に稼働している。本当に優秀だ」と評価した。

ボルボCEは中型機への電動化を本格化させており、昨年末に開催された建設機械展示会「Load Up North」でL90 ElectricおよびL120 Electricを発表。従来のディーゼル機と同等の性能を実現したとアピールしている。これらの機種はスウェコン レンタル(Swecon Rental)を通じてレンタルソリューションとしても提供されている。

今回の試験は、スウェーデン中部のダーラナ地方にある同国最大級の民間製材所の一つ、フィスカーヘーデンで行われた。同製材所は昨年、グレーディングラインでの完成品生産量が40万立方メートルを超えるという大きなマイルストーンを達成。年間で約47万立方メートルの木チップと33万立方メートルのおがくずが発生し、これら副産物を毎日24時間体制で約30台のトラックが回収・輸送している。

■雪と氷点下の過酷環境で実証
これまで木チップ・おがくずの積込み作業には従来型ディーゼル式ホイールローダーが使用されていたが、今年初めからボルボ CEおよびスウェコンと協力し、L120 Electricによる実証試験を開始した。

フレドリック・グロンベリ氏は「真冬の雪と氷点下という条件で試験を実施できるのは非常に興味深い。これこそが、電動機の実際の性能を正しく評価するための実世界の環境だ」と語る。

試験の焦点は機能性、効率性、持続可能性に置かれており、特に約30人という多様なオペレーターが交代で操作するという点が大きな課題となった。

同氏は「確かに厳しい条件だが、これまで問題なく稼働している。オペレーターには明確な指示を出しており、特にバッテリー残量が50%を下回ったらボルボ PU500(Volvo PU500)エネルギー貯蔵ユニットに接続すること、使用後は必ずキャブヒーターを入れることなどを徹底している」と説明した。

■電動機の優位性を実感

フレドリック・グロンベリ氏は、作業条件が適していれば電動化のメリットは大きいと指摘し、フィスカーヘーデンの木チップ・おがくず積込み作業はその好例だと強調する。

「作業サイクルが短いため、ディーゼル機では十分に暖機運転する時間すらない。ゼロエミッションに加え、低い運用コストとメンテナンスコストも電動機の大きな強みだ」と述べた。

■オペレーターの評価も上々
オペレーターからのフィードバックも概ね好評だ。電動機を初めて操作する者も多く、リマ ビルフラクト(Lima Bilfrakt)所属のエリン・マーティンソン(Elin Martinsson)氏とマルティーナ・オルソン・フレドリック(Martina Olsson Fredrik)氏は次のように語る。

エリン氏は「新しい機械を操作する最初は、動作が体に染みつくまで少し違和感があるが、L120 Electricはレスポンスが良く、素早い動きができる。すぐに慣れて快適に操作できるようになると思う」とコメント。
マルティーナ氏も「レバーの操作は少し慎重にしなければならないが、慣れれば問題ない。ボルボのキャブの快適性は特に優れており、シートエアサスペンションの自動調整機能が気に入っている」と評価した。
厳しい冬の製材所現場で、ボルボ L120 Electricは電動中型ホイールローダーとしての実用性を十分に証明したと言えそうだ。

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