タダノ、電動ラフテレーンクレーン「CREVO700 G5」+「バッテリ式e-PACK」が初稼働

・CO₂排出ゼロ・低騒音を実現

タダノは5月12日、2026年1月に日本市場向けへ発売したラフテレーンクレーン「CREVO700 G5」と「バッテリ式e-PACK」が、大成建設施工による長崎県諫早市・本明川ダム工事において初稼働したと発表した。

■エンジン不使用でクレーン作業を実現

同システムの最大の特徴は、外部電源で駆動する油圧ポンプのみによるクレーン作業を可能にする独自技術にある。エンジンを一切稼働させずに作業が行えるため、CO₂排出量を従来の年間21,400kgからゼロに削減。騒音レベルも107.0dBから96.1dBへと大幅に低減する。排気音や振動がなくなることでオペレータのストレス軽減にも寄与するほか、住宅地や病院周辺など騒音規制が厳しい現場への対応力も高まる。

■着脱・移動・バッテリ交換に対応した高い実用性
「バッテリ式e-PACK」は、現場内で車両後方の架装台への自力着脱が可能で、装着したままの移動にも対応する。バッテリ容量は平均的なクレーン作業一日分(最大約8時間)を確保しており、電欠時にはバッテリを交換することで作業を継続できる。プラグイン充電にも対応しており、現場の電源環境に応じた柔軟な運用が可能だ。
初稼働となった本明川ダム工事では、法面工事のための資材揚重作業を排出ガス「ゼロ」で実施した。

■性能面も大幅強化
「CREVO700 G5」本体の機能面においても、従来機からの改善が図られている。ブームおよびジブの最大作業半径の拡大、2つのブーム伸縮モードの採用による最大約52%の性能向上、Smart Chart採用による前方性能拡大(作業半径6m拡大)といった作業性能の向上に加え、大型マルチファンクションディスプレイの改善による操作性向上、リフトビジュアライザーのオプション設定による安全の見える化、左側方広角カメラによる安全走行支援なども盛り込まれた。エンジンは最も厳しい水準の排ガス規制であるEU Stage V適合の新世代型を搭載する。

■製品概要
製品名:CREVO700 G5[GR-700N]、バッテリ式e-PACK
販売価格:GR-700N e-PACK仕様 104,000千円(税別)/バッテリ式e-PACK 51,500千円(税別)
発売日:2026年1月21日
販売目標台数:年間120台(CREVO700 G5総台数としての見込み)

タダノは2050年カーボンネットゼロの実現を目指す中期経営計画(24-26)において、環境対応製品ラインナップの拡充を「Tadano Green Solutions」として推進している。2023年には世界初となるフル電動ラフテレーンクレーンを発売しており、今回の初稼働はその取り組みの具体的な成果として位置づけられる。

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