コネクレーンズ、2026年1〜3月期は受注堅調も売上減、利益率は改善し「堅調な滑り出し」

コネクレーンズ(Konecranes):2026年4月29日

コネクレーンズは4月29日、2026年1〜3月期の四半期決算(速報値)を発表した。受注は前年並みを確保し受注残も拡大した一方、売上高は減収となったが、収益性は改善し、厳しい事業環境下でも「堅調なスタート」と位置付けた。

同期間の受注高は10億6,590万ユーロ(前年同期10億6,220万ユーロ)で0.3%増、為替影響を除くベースでは3.7%増となった。産業機器(Industrial Equipment)で増加した一方、産業サービス(Industrial Service)およびポートソリューションズ(Port Solutions)は減少した。

受注残高は31億7,540万ユーロ(同29億4,180万ユーロ)と7.9%増(同9.8%増)。産業サービスの契約ベース価値は3億4,710万ユーロ(同3億4,030万ユーロ)で2.0%増(同4.6%増)となった。

売上高は9億790万ユーロ(同9億8,370万ユーロ)で7.7%減(同4.8%減)。全事業領域で減収となった。

利益面では、比較可能EBITAは1億570万ユーロ(同1億900万ユーロ)と減益だったが、同利益率は11.6%(同11.1%)に改善。産業サービスは20.4%(同20.2%)、ポートソリューションズは9.9%(同8.3%)と向上した一方、産業機器は4.2%(同4.6%)に低下した。

フリーキャッシュフローは3,460万ユーロ(同5,870万ユーロ)、1株当たり利益は0.28ユーロ(同0.31ユーロ)。純有利子負債は▲1億8,490万ユーロ(前年は1億4,090万ユーロ)とネットキャッシュ状態に転じ、ギアリングは▲9.5%(同8.0%)となった。

■地域・事業別動向
地域別では、受注は米州およびアジア太平洋(APAC)で増加した一方、欧州・中東・アフリカ(EMEA)ではやや軟化した。売上は全地域で減少した。

事業別では、産業サービスの受注は為替一定ベースで横ばいの3億9,300万ユーロ、売上は3億6,500万ユーロで同じく横ばい。利益率は20.4%へ改善し、契約基盤も拡大を続けた。

産業機器は外部受注が為替一定ベースで13.4%増の3億5,800万ユーロと伸長。売上は2億6,000万ユーロで横ばいだったが、利益率は販売数量減の影響で4.2%に低下した。

ポートソリューションズは、受注が3億3,000万ユーロで3.8%減、売上は3億300万ユーロで13.4%減となった。中東情勢や納入時期の影響を受けたが、利益率は9.9%へ改善。受注残は17億ユーロまで積み上がった。

■CEOコメント
マルコ・トゥロカス(Marko Tulokas)CEOは、「2026年初頭は地政学的な不確実性に加え、期末にかけて中東の紛争が影響したが、その中でもチームは状況を適切に管理し、堅調な業績を達成した」と述べた。

また、「売上減にもかかわらず、実行力の強化や製品構成、価格改善により利益率は向上した」とし、「受注残は32億ユーロと2023年第3四半期以来の高水準に達した」と強調した。

■見通し
需要環境については、産業顧客向けは引き続き堅調と見込むほか、港湾分野でもコンテナ取扱量は高水準で推移し、中長期的な見通しは良好とする。一方で、地政学や通商政策に起因する不確実性は引き続き高いとしている。

2026年通期見通しは据え置き、売上高は2025年並みまたは増加、比較可能EBITA利益率も前年並みを見込む。

■株式分割
同社は3月26日の株主総会で1株につき2株を無償交付する株式分割を決議。期末に実施し、発行済株式数は約7,900万株から約2億3,800万株へ増加した。配当は2025年分として1株当たり2.25ユーロが承認された。

■会社概要
コネクレーンズはマテリアルハンドリング分野のグローバルリーダーで、50カ国以上に約1万6,500人を擁する。2025年の売上高は約42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場(銘柄コード:KCR)。

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