artienceグループ、インドで粘着剤の生産設備を増強

・グジャラート工場の生産能力を3.5倍に、2026年にインド国内での溶剤系粘着剤トップシェアを目指す

 artience (東京都中央区)グループのTOYO INK INDIA PVT. LTD.(インド)は、4月9日、インド国内で拡大し続ける粘着剤需要に対応するため、グジャラート工場内において溶剤系粘着剤の生産設備を増強することを決定したと発表した。対象の設備は2026年4月の稼働開始を予定し、これによりグジャラート工場の生産能力は従来の3.5倍となる。

 TOYO INK INDIAにおける粘着剤事業は、2014年より自動車内装用途として輸入販売を開始し、家電やラベル用途に展開してきた。2021年12月よりグジャラート工場における生産・供給を開始し、インド国内での迅速な顧客対応を実現、ブランド力を向上するとともにシェアを高めてきたが、今後は生産能力の逼迫が続くことが予想されるため今回の設備増強を決定した。

 インドは昨年GDP世界ランキング5位となり、20年後にも世界ランキング2位に躍進すると言われている。また、都市化・核家族化が進んでいることにより新車販売台数が今後増大すること、家電市場が急成長することから、ますます粘着剤需要が高まることが見込まれている。

 artienceグループでは、こうしたインド国内需要を取り込むほかヘルスケア用途などへの用途拡大も図り、2026年にインド国内での溶剤系粘着剤トップとなるシェア30%を目指すとともに、今後経済成長が期待できる中東、アフリカ諸国への輸出ハブ拠点への転換を進めていく。

 artienceグループは、ポリマー設計技術と塗加工技術を用い、素材から開発できる強みを活かして、顧客や社会が抱える課題の解決に貢献するとともに、心豊かに暮らすことのできる社会の実現を目指していく。

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