㈱アマダが11月11日に発表した2022年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上収益は141,895百万円(前年同期比25.0%増)となった。内訳は、国内 54,359百万円(前年同期比6.6%増)、海外87,536百万円(前年同期比40.0%増)。営業利益は、増収及び操業度向上に伴う売上利益増加に加え販売費及び一般管理費の抑制継続、為替の円安推移により、17,566百万円(前年同期比13.8%増)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は13,166百万円(前 年同期比17.3%増)となった。
4~9月期における世界経済は、新型コロナワクチン接種の普及や政府の財政政策、中央銀行に よる金融緩和等により、先進国を中心に緩やかな回復を示している。設備投資についても、労働力不足や部品・ 材料の供給懸念はあるものの、総じて回復傾向が見られた。以下、事業別概況。
①金属加工機械事業
売上収益は116,211百万円(前年同期比25.0%増)と増加したが、営業利益は前年同期に固定資産売却益を計上したことなどにより前年同期比2.8%減の14,374百万円となった。
<板金部門>
日本:日本経済は、外需の回復等により企業活動の正常化が進み、製造業の業況も改善傾向を示した。年度後半に向かい部品不足や材料高騰、納期延伸もある中、増勢は弱まりつつあるものの、機械受注は依 然として増加している。アマダにおいても政府補助金の後押しを受け、5G需要もあり、OA・コン ピュータや通信機器関連向けの販売増加に加えて、医療機器、空調設備や工作機械関連向けにおいても 需要増加が見られたことで、売上収益は37,229百万円(前年同期比4.2%増)となった。
北米:米国経済は、政府による財政政策や金融緩和、ワクチン接種の進展などにより新型コロナウイルス感染 拡大前の水準に拡大しており、設備投資も製造業新規受注指数や鉱工業生産指数が高水準での推移を続 けるなど、堅調だった。アマダにおいても、企業の設備投資意欲が高まる中、労働者不足を背景とする自動化需要の拡大等も後押ししたことで、半導体製造装置関連や厨房設備、空調設備等の建築関連、 医療機器等多くの業界において販売が拡大し、売上収益は28,868百万円(前年同期比38.8%増)となった。
欧州:欧州経済はワクチン接種が進む中、各国のGDPも概ね高成長が見られた。ユーロ圏の景況感指数 は最高水準をキープしており、特に製造業は高い数値を示している。このような中、アマダでも製造 業新規受注が最高水準を記録しているドイツや輸出や個人消費の早期改善など経済が急速に回復しているイタリアで、半導体関連や再生可能エネルギー関連、EV充電ステーション、農機具などにおいて販 売が好調に推移し、イギリスやフランスも含め主要各国市場で大幅増収となったことから売上収益は 23,784百万円(前年同期比55.6%増)となった。
アジア他:ASEAN地域では、特にタイやベトナムなどで新型コロナウイルスの変異株の感染拡大による移動制 限、操業制限に加え、原材料の高騰も響き、設備投資の回復に遅れが見られた。また半導体不足に よる影響が自動車のみならず様々な業種に広がっていることで、アマダの販売も低調に推移した。一 方で、いち早く経済の再拡大局面に入った中国においては、足元では停滞感は見られるものの、ハイテ ク製造業等の高成長は持続しており、アマダにおいても5G投資、EV・再生可能エネルギー関連、呼吸 器等の医療機器向けに、販売は好調に推移した。また半導体関連等で輸出が好調に推移している台 湾、韓国や経済活動の正常化が見られたインドでも販売が増加し、売上収益は14,374百万円(前年同期 比30.5%増)となった。
<微細溶接部門>
半導体不足等により停滞感の見られる自動車向けの売上減少により国内や北米では減収となった一方、地域に合わせたシステム化商品の投入のあった欧州のほか韓国や台湾などのアジアにおいてもリチウムイオン電池関連 の好調が寄与し、増収となった。
②金属工作機械事業
売上収益は25,072百万円(前年同期比26.4%増)、営業利益は2,760百万円(前年同期比1,036.1%増)となった。
<切削・研削盤部門>
国内では建築関連向けの形鋼加工機、半導体関連向けの切削機や研削盤の需要が増加し、海外においても材料高騰や納期遅れによる懸念は見られるものの、経済回復に伴い販売が大幅に増加した。
<プレス部門>
主要顧客である自動車関連業界や住宅などの建築関連業界において政府補助金の後押しもあり、プレスマシンの販売が増加した。またコイルライン等の自動化設備需要も好調に推移した。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
第2四半期連結累計期間(4~9月)においては、世界経済の回復を背景に受注・売上ともに想定を上回り、受注残高は 過去最高の水準となった。今後も供給制約や感染再拡大といった懸念はあるが、引き続き世界経済の緩やかな回復基調が見込まれる状況を勘案し、2021年8月6日に公表した業績予想値を下記のとおり修正した。
予想の前提となる第3四半期連結会計期間以降の主要為替レートは、1米ドル=108.00円、1ユーロ=127.00円 を想定しており、通期の平均レートは1米ドル=108.90円、1ユーロ=128.95円となる。
売上収益3,100億円(前期比23.8%増)、営業利益380億円(同42.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益270億円(同45.4%増)。
株式会社アマダ(6113) 2022年3月期第2四半期決算短信
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