中国液圧気動密封件工業協会(CHPSA)が公表した2026年1~4月の業界統計によると、中国の油圧・空気圧・シール業界は安定成長を継続し、受注、利益、輸出入の主要指標はいずれも前年同期を上回った。製造業景況感の改善を背景に、生産活動と市場需要の拡大が続いており、業界全体として堅調な事業環境が維持されている。
CHPSAの主要連絡先企業を対象とした統計では、2026年1~4月の累計受注額は365億7,000万元(約8,400億円)となり、前年同期比17.8%増となった。一方で、伸び率は前月比で2.5ポイント低下した。
分野別では、油圧業界が136億7,000万元(前年同期比17.6%増)、空気圧業界が115億元(同22.6%増)、シール業界が107億1,000万元(同13.4%増)、流体動力機器業界が6億9,000万元(同15.4%増)となった。なかでも空気圧分野の伸びが目立った。
収益面でも拡大傾向が続いた。1~4月の業界全体の利益総額は40億1,000万元(約922億円)で、前年同期比16.9%増、前月比でも0.8ポイント改善した。
業界別利益は、油圧業界が14億7,000万元(前年同期比9.7%増)、空気圧業界が11億3,000万元(同36.1%増)、シール業界が13億7,000万元(同11.8%増)、流体動力機器業界が4,000万元(同16.7%増)となり、空気圧分野が高い利益成長率を示した。
海外取引も拡大した。油圧・空気圧・シール製品の累計輸出額は23億6,000万米ドルとなり、前年同期比9.5%増だった。内訳は油圧が10億7,000万米ドル(同14.3%増)、空気圧が7億2,000万米ドル(同6.6%増)、シールが5億7,000万米ドル(同4.9%増)。
一方、累計輸入額は21億米ドルで前年同期比14.4%増加した。分野別では、油圧が9億4,000万米ドル(同18.0%増)、空気圧が2億2,000万米ドル(同14.2%増)、シールが5億4,000万米ドル(同8.9%増)だった。
中国国家統計局によると、2026年4月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.3となり、2カ月連続で景況判断の分岐点となる50を上回った。生産指数は51.5、新規受注指数は50.6となり、製造業の生産活動と需要拡大が継続していることを示した。
CHPSAは、主要経済指標の先行きについて「全体として良好な見通しを維持している」としている。