カミンズ、エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズに参画、電動化・エネルギー・デジタルなど新技術へのアクセスを強化

カミンズ(Cummins):2026年8月28日

カミンズは8月28日、スイス・チューリヒで、エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ(Emerald Technology Ventures)のリミテッド・パートナー(LP)として参画したと発表した。新興技術やスタートアップ企業との連携を強化し、パワー、モビリティ、エネルギーシステム、デジタル技術、産業分野の脱炭素化など、長期的な事業戦略に関連するイノベーションの取り込みを加速する。

カミンズは1919年の創業以来、顧客の電力・動力ニーズの変化に対応しながら、エンジンをはじめとするパワーソリューションの技術開発を進めてきた。今回のエメラルドとの連携では、先進モビリティ、電動化、代替燃料、エネルギー効率、デジタル技術などの分野で、新興企業が持つ技術へのアクセスを広げる。

カミンズのジェフ・ウィルトラウト(Jeff Wiltrout)コーポレート・ストラテジー担当副社長は、「イノベーションは、産業の変革期において顧客の成功を支援するカミンズの能力の中心であり続けてきた。エメラルドとの関係は、顧客の変化するニーズを支える可能性のある技術を特定・評価する新たなチャネルとなり、成長戦略をさらに推進する」とコメントしている。

エメラルドのLPプラットフォームを通じ、カミンズは、エネルギーシステム、電動化、デジタル化、モビリティ、産業技術などの分野におけるスタートアップ企業へのアクセスを得る。さらに、案件情報の提供や分野別の詳細な分析、エメラルドの投資チームへの優先的なアクセスなど、市場・業界に関する情報提供と連携機会を活用する。

また、選定したスタートアップ企業との迅速な実証・協業を可能にする「エメラルド・スプリント(Emerald Sprint)」などのオープンイノベーション支援プログラムも利用する。エメラルドが世界各地で構築する企業、投資家、技術リーダーなどのネットワークとの接続も図る。

エメラルドの投資・イノベーション活動は、カミンズの戦略分野と重なる領域を幅広くカバーしている。具体的には、ソフトウエア定義・コネクテッド車両、先進パワートレイン技術、バッテリー・電動化、クリーンかつ安定した電力供給技術、エネルギー効率・電力管理、データセンターおよび電力網関連技術などである。

今回の提携は、単なる金融投資を目的とするものではなく、実用化を見据えた技術協業、知識・ノウハウの共有、成果の定量化を重視する。新興企業が持つ技術をカミンズの事業や顧客ニーズと結び付け、実社会でのソリューションにつなげる狙いである。

エメラルドのクリストフ・フライ(Christoph Frei)パートナー兼エネルギー部門責任者は、「カミンズをエメラルドのLPコミュニティーに迎えられることを誇りに思う。カミンズは、産業規模、技術力、卓越したエンジニアリング、持続可能性への長期的な取り組みを兼ね備えている。世界のイノベーション・エコシステムを通じてカミンズと最適なイノベーターを結び付け、大胆なアイデアを実社会のソリューションへと転換していきたい」と述べている。

■ カミンズ(Cummins)について
カミンズは、エンジン、コンポーネンツ、ディストリビューション、パワーシステムズ、アクセレラ・バイ・カミンズ(Accelera by Cummins)の5事業部門を展開。ディーゼル、電動・ハイブリッドパワートレイン、発電システム、排ガス後処理装置、ターボチャージャー、燃料システム、制御装置、トランスミッション、アクスル、ブレーキなどの製品に加え、バッテリーや電動パワートレインなどのゼロエミッション技術を手掛ける。

本社は米インディアナ州コロンバス。2025年の売上高は337億ドル(約5兆4,000億円、160円換算)、純利益は28億ドル(約4,480億円)で、世界で約6万7,400人を雇用している。

ニュースリリース