ヤマザキマザックは8月20日、国産マルチモーダル基盤モデルの研究開発を手掛けるNoetra(ノエトラ)社に出資したと発表した。国産AI基盤の研究開発を支援するとともに、工作機械をはじめとする製造現場でのAI活用を広げ、ものづくりの高度化につなげる。
生成AIの急速な発展を背景に、製造業では設計、生産準備、加工、設備保守、アフターサービスなど幅広い領域でAIの導入が進みつつある。一方、製造現場でAIを実用化するには、画像、音声、センサーデータなど、現場で発生する多様な情報を統合的に理解し、認識・推論できるAI基盤が必要となる。
Noetra社は2026年1月設立。AIロボットやフィジカルAIの開発基盤となる国産マルチモーダル基盤モデルの研究開発を進めている。実世界から得られる多様な情報をAIが理解し、認識・推論するための基盤構築を目指す。
また、研究開発を通じて得られた知見や成果を国内のAIモデル開発者や利活用事業者に広く提供することで、特定分野に適したAIモデルの開発やAI活用を促進する。これにより、社会課題への対応につながる国産AI基盤の育成を目指している。
ヤマザキマザックは、工作機械メーカーとして加工技術、自動化、デジタル技術を組み合わせ、人手不足への対応、生産性向上、技能継承など、製造業が抱える課題の解決に取り組んできた。
今回の出資では、こうした取り組みにAI技術を加えることで、工作機械や製造システムにおけるAIの適用領域拡大を狙う。今後、Noetra社との連携を通じて国産AI基盤の研究開発を支援し、製造現場におけるAI活用の可能性を広げる方針である。
■Noetra社概要
社名:Noetra株式会社
代表取締役社長:丹波廣寅
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12
設立:2026年1月
事業内容:国産マルチモーダル基盤モデルの研究開発、モデル開発で使用するインフラの検討