・海外売上比率が初めて50%超に到達 ・新エネルギー・知能化製品が堅調拡大 ・為替差損の影響で純利益は減少
徐工(XCMG):2026年8月29日
中国建機大手の徐工集団工程機械股份有限公司(XCMG)が発表した2026年上半期(1〜6月)業績は、売上高が前年同期比11.75%増の612億4,700万元(約1兆4,699億円)、親会社株主に帰属する純利益が同9.09%減の39億6,200万元(約951億円)となった。売上は海外事業の拡大と主力製品の伸長で二桁成長を達成したものの、為替差損の大幅増加により純利益は減少した。
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■売上は二桁増、海外が過半を占める
徐工の上期売上高は612億元と前年同期の548億元から11.75%増加した。内訳を見ると、海外売上高が309億1,700万元(同21.03%増)となり、全体に占める比率が50.48%と初めて過半を超えた。国内売上高は303億3,000万元(同3.65%増)にとどまり、海外依存度が一段と高まった。
営業活動によるキャッシュフローは41億5,800万元と前年同期比11.63%増加し、資金繰りは堅調を維持。一方、財務費用が前年の約1億円の利益から16億元超の損失に転じたことが純利益減少の主因となった。為替変動の影響が大きかった。
売上総利益率は22.12%とほぼ横ばいを確保した。
■製品別では土方機械が大幅伸長
製品別売上高を見ると、土方機械(油圧ショベル・ローダーなど)が217億4,900万元(同27.80%増)と最も大きく伸び、売上全体の35.51%を占めた。クレーン機械は126億800万元(同20.37%増)と二桁成長を継続。鉱業機械は48億3,100万元(同2.07%増)と堅調だった。
一方、高空作業機械は33億5,900万元(同26.53%減)と業界調整の影響を受けて減少した。
新エネルギー製品の売上高は約100億元規模に達し、前年同期比25.82%増。L2級以上の知能化製品も約100億元規模で同25.48%増と、両分野が成長を牽引した。主要部品事業も同25.1%増と好調だった。
■海外展開と後市場の強化
海外では大区単位の収入が高速成長し、端末輸出収入は27%増加した。商機(案件)の準備金額は2025年末比91.7%増となり、年初時点で約100億元規模の海外大口受注を確保している。インドネシアや西アフリカ・シマンドゥなどでの大規模修繕センター建設も進め、後市場能力の強化を図っている。
国内では大区改革を進め、顧客密着型の販売体制を強化。新疆・内蒙古などでの大型案件受注も進んだ。
■技術開発と知能化の進展
研究開発投入は32億9,600万元と前年同期比25.07%増加し、新エネルギー三電システムやAI技術に重点配分した。上半期には新規発明特許449件、国外授権特許82件を取得。累計有効特許は1万2,470件(うち発明特許5,024件)に達している。
AI活用では、AIポータルや分散型訓練推論の基盤を整備し、三大領域14のシナリオで試運行を開始。鉱用トラックの無人化システムも10台が稼働中で、「掘削・積込・運搬」「整地・転圧」などの成套無人化装備の出荷も進んでいる。
■今後の展望
徐工は「十五五」計画の開局年にあたり、「3つの増分(国際化・新エネルギー・後市場)」「4つの構造調整」「5つの百分百」を軸に、質の高い成長を追求する方針。為替リスク管理の強化や価格安定を図りつつ、海外現地化と知能化・グリーン化をさらに加速させるとしている。
中間配当は、利益分配権のある株式を基準に10株当たり0.45元(税込)の現金配当を実施する予定。
2026年半年度報告(深圳証券取引所コード:000425)