井関農機は8月31日、取締役会で熊本県上益城郡益城町にある旧生産拠点の固定資産譲渡を決議したと発表した。譲渡に伴い、2027年12月期第1四半期連結で約61億円の特別利益(固定資産売却益)を計上する見通し。
対象資産は工場、事務所、倉庫。所在地は熊本県上益城郡益城町安永1400番地で、現在は工場跡地などとして利用されていない。同社は2024年2月に公表した抜本的構造改革「プロジェクトZ」の一環として、2026年3月に熊本の生産機能を愛媛県松山の製造拠点(ISEKI M&D)へ移管済み。事業用途が終了した資産を手放し、資産効率の向上を図る。
譲渡先は守秘義務契約により非開示だが、資本・人的・取引関係はなく、関連当事者にも該当しない。譲渡契約は9月下旬に締結し、資産の引き渡しは2027年2〜3月を予定する。
プロジェクトZでは生産最適化の柱として、国内製造拠点の集約を進めてきた。熊本でのコンバイン生産終了と松山への移管はその中核施策の一つで、固定費削減と生産効率向上を目指している。今回の譲渡は、構造改革の進捗を裏付ける動きと位置づけられる。
譲渡価額や帳簿価額は非公開。譲渡益は特別利益として2027年12月期第1四半期に計上される見込みで、同社の収益改善に寄与しそうだ。