・国内生産基盤を拡充
フェローテック(東京都中央区)は8月27日、石川県能美郡川北町東部地区工業団地内で、現有生産拠点「石川第3工場」に隣接する約1万6827㎡の土地を追加取得すると発表した。半導体製造装置向けファインセラミックスや金属加工品の国内生産能力を拡大する狙いで、取得後は同土地を活用した「第4工場」の建設および投資拡大の検討に入る。
同社は「日本回帰」戦略の一環として、2025年7月に同工業団地内で石川第3工場を稼働させ、半導体製造装置関連製品であるファインセラミックスの増産体制を構築してきた。一方、需要拡大を背景に、中国およびマレーシアの生産拠点が金属加工を含めてフル稼働となっており、国内需要に対応する生産能力の確保が課題となっていた。
このため、同社では国内におけるセラミックスおよび金属加工の新工場建設を重要課題と位置付けている。さらに、政府が7月21日に「地域未来戦略」で北陸エリアを九州、北海道に続くAI・半導体産業の集積地とする方針を決定したことも踏まえ、北陸での生産基盤強化を進める好機と判断した。
今回取得する土地は、石川第3工場に隣接する石川県能美郡川北町字三反田200番6で、面積は1万6826.74㎡(5090.09坪)。現況は更地で、用途地域は工業専用地域。既存工場の敷地と一体運用することで、石川第3工場敷地に残る建蔽率・容積率の未使用枠も有効活用できる見込みである。
同土地は、川北町土地開発公社の分譲条件により本来10年間の転売制限が設定されていたが、売主の髙鍬金庫および川北町の協力により、フェローテックへの譲渡に限って制限が解除される見通しとなった。
同社は今後、本土地を活用した第4工場の建設計画について検討を進める。投資額、延床面積、設備内容、稼働時期など具体的な事業計画が確定した段階で、改めて公表する。
土地の譲渡契約は2026年9月中を予定している。取締役会では8月17日に取得を決議しており、川北町では8月25日に臨時理事会、8月27日に町議会全員協議会を開催した。
今回の土地取得が2026年12月期連結業績に与える影響は軽微。第4工場の建設に伴う投資計画が固まった段階で、業績への影響も公表する。
■計画概要
▽事業者=フェローテック
▽計画地=石川県能美郡川北町字三反田200番6(東部地区工業団地内)
▽取得面積=1万6826.74㎡(5090.09坪)
▽現況=更地
▽用途地域=工業専用地域
▽取得価額=非公表
▽計画=第4工場建設を検討
▽譲渡契約=2026年9月中(予定)
▽投資額・延床面積・稼働時期=未定