・リニアモータ駆動の精密形彫り放電加工機、加工性能と自動化対応を刷新
ソディックは8月25日、リニアモータ駆動の精密形彫り放電加工機の新製品「A40G」「A60G」を10月26日(月)より販売開始すると発表した。同社設立50周年の節目を飾る記念モデルで、加工性能、操作性、自動化対応、環境性能を総合的に高めた次世代機と位置づける。
両機種は、同社が50年にわたり蓄積してきたリニアモータ制御技術と放電制御技術を結集。精密金型・精密部品加工の現場で求められる高精度・高品質・高効率加工を追求し、大型電極による大面積加工や深物加工など難易度の高い領域でも安定した加工品質を実現するという。
■ 3軸リニアモータと高剛性構造で経年変化を抑制
ХYZ全軸に自社開発・製造の高出力リニアモータを搭載し、高速・高応答な加工を実現。ボールねじを使わない非接触駆動により経年変化を抑え、長期にわたり高精度を維持する。高剛性の機械構造と精密補正機能の組み合わせにより、設置環境の温度変化や高速駆動時の熱変位の影響も低減した。
■ ESサーボと高剛性C軸/CR軸で加工品質を安定化
加工中のハンチングを抑制する「ESサーボ」を標準搭載。GrandSurfaceEDMで培った技術をベースに、ICパッケージ加工に加え、大面積加工、深物加工、ゲート穴加工など幅広い領域で品質の安定化を支援する。高剛性C軸/CR軸の採用により、大型電極を用いる大面積加工でも安定した加工精度を確保した。
■ 放電制御技術「アークレス4」を搭載
荒加工から仕上げ加工まで各領域に適した放電制御・放電回路を搭載し、加工速度・精度・面質を向上。高速サーボ技術や加工条件生成技術との組み合わせにより、生産性向上に寄与する。
■ 新NC画面、自動化対応を強化
視認性・操作性を高めた新NC画面を採用し、「My Collections」機能により作業者ごとの操作環境を構築できるようにした。3Dグラフィック表示やタッチ操作にも対応し、加工状況を直感的に把握できる。新スケジュール運転では工程入替や割込、BREAK、SKIPに対応し、急な加工依頼にも柔軟に対応可能とした。
自動化面では、三面自動上下式加工タンクや上吊り式操作パネル、自動電極交換装置との連携により段取り性を向上。新ATCはマガジン駆動のサーボモータ化などにより交換時間を従来機比10%短縮し、ATC-20/40/60の各仕様で多様な自動化レベルに対応する。ソディック製電極・ワーク交換装置「SZ25/SZ50」と専用スケジューラの組み合わせにより、内段取りの自動化にも対応する。
環境面では、加工液冷却装置のNC制御化やポンプ運転制御などにより、加工品質の安定と消費電力低減を両立した。
■ 主な仕様(A40G〔A60G〕)• 各軸ストローク(X×Y×Z):400×300×270〔600×420×370〕mm • テーブル寸法:600×400〔750×550〕mm • 最大加工物質量:550〔1,500〕kg • 機械本体質量:4,000〔5,150〕kg • 総電気容量:8.0kVA • 最大加工電流:40A(オプション:80A/120A/160A、120A・160A仕様はA60Gのみ) • NC部:自社製NC(KSMC-M4 LINK方式) • 同時制御軸数:最大4軸(オプション:最大6軸)
価格はオープン価格。生産目標台数はA40Gが年300台、A60Gが年200台。
両機種は10月26日(月)から31日(土)まで東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026」(第33回日本国際工作機械見本市)に出展され、会場で実機を確認できる。
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