トラスコ中山(東京都港区)、IHI物流産業システム(東京都江東区)、Exotec Nihon(東京都港区)の3社は、トラスコ中山の新物流センター「プラネット愛知」(愛知県北名古屋市)に導入した3次元高速ピッキングシステム「Skypod®」の本格運用を開始した。ロボットによるGoods to Person(GTP)方式を採用し、工場用副資材(プロツール)のピッキングを自動化することで、物流効率と作業精度の向上、省人化を実現し、即納体制の一層の強化を図る。
プラネット愛知は2026年5月に稼働したトラスコ中山29カ所目の物流センターで、延床面積約8万9,000㎡を有する同社最大の物流拠点。中部地区の製造業向け供給力を高めるとともに、全国への即納出荷拠点としての役割を担う。将来的には現在約63万アイテムの在庫を100万アイテム超まで拡充し、年間出荷金額約1,000億円に対応できる物流基盤として整備している。
今回本格稼働したSkypodは、フランスのExotecが開発した倉庫自動化システムで、ロボットがラック内を上下左右に移動して商品を取り出し、作業者のもとへ自動搬送するGTP方式を採用する。従来のように作業者が広い倉庫内を歩き回る必要がなくなり、歩行距離や商品探索時間を大幅に削減できるため、多品種・高頻度出荷が求められるプロツール物流における生産性向上とピッキング精度の改善が期待される。
システムは3万1,975個の保管ビン(BIN)、37台のロボット、4基のステーションで構成され、工具や切削工具、消耗品、安全用品、保管用品など幅広い工場用副資材のピッキングに活用される。
トラスコ中山では、ECやデジタル受注の拡大に伴う取扱商品の増加や物流業界の人手不足への対応が課題となっていた。Skypodは高密度保管によるスペース効率向上に加え、コンベヤやクレーンなど大規模な固定設備を必要とせず、物量増加に応じてロボットや保管設備を柔軟に増設できる拡張性も評価され、導入を決定した。
システムインテグレーションを担当したIHI物流産業システムは、物流機器やFA機器、WMS・WESなどの情報システムを組み合わせた物流ソリューションを提供しており、今回も物流設計から導入、運用までを支援した。
3社は今回の本格稼働を通じて、物流センターの作業品質の安定化、生産性向上、省人化を推進するとともに、100万アイテム時代を見据えた持続可能な物流基盤の構築を進め、日本の製造業を支えるプロツール供給体制の強化につなげる考え。
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