AGCO:2026年6月25日
米農機大手AGCOの関連財団であるAGCO財団(AGCO Foundation)は6月25日、スイスの国際協力機関ヘルベタス・スイス・インターコーポレーション(Helvetas Swiss Intercooperation、以下ヘルベタス)と提携し、ウクライナにおける農業分野の起業支援を強化すると発表した。併せて同財団は、同国の経済復興を目的とした「ウクライナ経済レジリエンスプログラム(Ukraine Economic Resilience Program:ERP)」に対し20万ドルを拠出する。
同プログラムでは、小規模助成金(マイクログラント)の提供や技能訓練、職業教育支援を通じて、農業および食品加工分野の起業家が事業の再建と成長を図るための基盤整備を進める。
ERPはスイス政府の支援のもと、複数機関によるコンソーシアムで実施されており、ヘルベタスは厳しい経済・社会環境下で事業を展開する中小規模の農業・食品加工企業の能力強化に関する専門性を担う。
ウクライナの農業セクターは国家経済および世界の食料供給における重要な基盤である一方、近年の情勢により大きな損失と混乱に直面している。今回の協力は、農業起業家による事業再建および市場環境への適応を支援し、地域経済の回復に寄与することを目的とする。
AGCO財団(AGCO Foundation)理事長のロジャー・バトキン(Roger Batkin)氏は、「企業育成に対する重点的な取り組みとともに、労働力の技能向上や制度的基盤の強化を通じ、長期的な農業・経済発展を引き続き支援していく」とコメントした。
同プログラムはハルキウ州、チェルカースィ州、オデーサ州、ヴィーンヌィツャ州で実施され、国内避難民、退役軍人、女性、障害者などの脆弱層への支援も含まれる。
ヘルベタス(Helvetas)の人道対応コーディネーターであるトーマス・モジェ(Thomas Mauget)氏は、「本プログラムは企業育成と市場ニーズに即した技能訓練を結び付けることで、より活力と競争力を備えた地域経済の形成に貢献する。短期的支援にとどまらず、地域主体による持続的な経済回復を実現する枠組みである」と述べた。
今回のAGCO財団による資金拠出により、ヘルベタスは以下の取り組みを推進する。
・事業立ち上げおよび拡大を支援する20件のマイクログラント提供(雇用維持を含む)
・95人を対象とした再教育・技能向上プログラムの実施による就業機会の創出
・農業分野における市場適合型教育の提供を目的とした職業訓練機関2校の機能強化
これらの施策を通じ、地域経済のレジリエンスおよび競争力の向上と農業分野の発展が期待される。
■AGCO(AGCO)について
AGCO(AGCO)は農業機械および精密農業技術分野のグローバルリーダー。ファーマー・ファースト戦略のもと、フェント(Fendt)、マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)、PTx(PTx)、バルトラ(Valtra)などのブランドを展開する。高性能機械およびスマート農業ソリューションを通じて、生産性向上と持続可能な食料供給の両立を支援している。
■AGCO財団(AGCO Foundation)について
AGCO(AGCO)が2018年に設立した民間財団。農業コミュニティの生活向上を目的に、次世代農業人材の育成や持続可能な農業の推進に取り組む。リヒテンシュタイン公国ファドゥーツ(Vaduz)に本拠を置き、英国ストーンリー(Stoneleigh)から運営されている。
■ヘルベタス・スイス・インターコーポレーション(Helvetas Swiss Intercooperation)について
ヘルベタス(Helvetas)はスイスの国際協力機関で、アフリカ、アジア、中南米、東欧の35カ国で活動。持続可能な開発、インフラ復旧、経済回復支援などを主軸とし、社会的公平性と機会均等を重視する。ウクライナでは経済復興プログラムの設計・実施に加え、住宅および水インフラの復旧支援も行っている。
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