コベルコ建機は5月18日、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する新規事業の創出と収益拡大を目的に、2026年7月1日付で「DXソリューション事業本部」を新設すると発表した。既存の「新事業推進部」を再編し、新規事業の企画から収益化までを一体的に推進する体制を構築する。
同社はこれまで、油圧ショベルやクレーンなどの「モノ」販売に加え、サービスやソリューションを提供する「コトビジネス」の強化を進めてきた。2020年1月には新規事業創出を専任で担う「新事業推進部」を設立し、建設現場のデジタル化を支援するサービス開発を推進している。
その取り組みの一環として、2022年12月には重機の遠隔操作システムと稼働データを活用した現場改善ソリューション「K-DIVE®」を投入。さらに2023年4月には、BIMを活用したクレーン施工計画策定支援ソフト「K-D2 PLANNER®」の提供を開始した。両サービスとも、販促活動や機能強化を進めながら導入実績を拡大している。
同社の2024年度からの中期経営計画では、収益構造を「モノ:コト:ストック=4:3:3」へ転換する方針を掲げている。これに伴い、コトビジネス領域での新規事業の継続的な立案と迅速な事業化が重要課題となっていた。
また、国土交通省が2024年4月に公表した「i-Construction2.0」により、建設現場のオートメーション化が本格化する見通しで、2030年に向けて関連するDX製品・サービス市場の拡大が期待されている。
新設するDXソリューション事業本部では、こうした市場環境の変化を成長機会と捉え、DX関連事業の立ち上げと収益化を加速する。コベルコ建機は、「ユーザー現場主義」を掲げ、DXを通じて顧客の生産性向上に貢献する製品・サービスの創出を積極的に進めるとしている。