住友重機械工業は6月29日、100%子会社である住友重機械搬送システム(東京都品川区)と住友重機械建機クレーン(東京都品川区)を2027年1月1日付で吸収合併すると発表した。両社の事業を同社本体へ統合し、新設する「クレーンSBU(仮称)」に集約することで、収益力と事業競争力の強化を図る。
今回の再編は、2026年度から導入した戦略ビジネスユニット(SBU)体制の見直しの一環。住友重機械グループは市場起点で価値創出を進める組織体制へ移行しており、ロジスティックス&コンストラクションセグメントでは、搬送システムSBUを通じて産業用クレーン事業と物流システム事業を展開する一方、HSCクレーンSBUでモバイルクレーン事業をグローバル展開してきた。
今回、経営資源を本体へ集約することで、事業間連携の強化や意思決定の迅速化を進め、クレーン関連事業の競争力向上を狙う。
合併方式は住友重機械工業を存続会社とする吸収合併方式を採用し、住友重機械搬送システムおよび住友重機械建機クレーンは解散する。いずれも完全子会社であるため、新株発行や金銭交付は行わない。また、簡易吸収合併および略式合併に該当するため、株主総会決議を経ずに実施する。
合併後も、住友重機械工業の商号、本店所在地、代表者、資本金、決算期に変更はない。なお、完全子会社との統合であることから、連結業績への影響はないとしている。
住友重機械搬送システムは運搬機械や物流機械、駐車装置などのエンジニアリング・設計・製造を手掛け、2025年12月期の売上高は611億7,100万円、営業利益は57億3,200万円。住友重機械建機クレーンはクローラクレーンを中心とした建設機械事業を展開し、同期間の売上高は410億5,900万円、営業利益は8億100万円だった。両社の機能を統合することで、クレーン事業全体の成長基盤強化を進める。