リープヘル、次世代コンパクトクローラーショベル「Generation 8」を発売

・15〜20t級で都市建設向けラインアップを拡充

リープヘル(Liebherr):2026年6月26日

リープヘルは6月26日、コンパクトクローラーショベルの新世代機「R 915 Compact G8」「R 917 Compact G8」「R 920 Compact G8」の販売開始を発表した。都市建設案件の増加や生産性向上ニーズ、機械の柔軟運用要求の高まりを背景に、15〜20tクラス市場に向けた製品群を強化する。

新モデルは、2025年の建設機械見本市「バウマ(Bauma)2025」で公開されたもので、フランス・コルマールに拠点を置くリープヘル・フランス(Liebherr-France SAS)が開発・製造を担当。土工、道路建設、インフラ敷設、都市建設用途に対応する。

■新世代キャブと直感操作で作業性向上

新型3機種には、新設計のオペレーターキャブ「emCAB」を採用。作業効率を重視した人間工学設計を特徴としている。

操作系の中核には「INTUSI」コンセプトを導入し、直感的かつカスタマイズ可能な操作環境を実現。主要機能へ迅速にアクセスできる構成とし、キャブ内レイアウトも最適化した。ジョイスティックや各種操作装置の配置を見直すことで、快適性向上とオペレーター疲労の低減を図る。

さらに、高精度な電動ジョイスティックを搭載し、吊り作業など高精度な操作を要する用途でも滑らかな動作制御を可能にした。人と機械のインターフェースを簡素化し、作業サイクル全体の効率改善につなげる。

■新機種「R 917 Compact G8」を投入

今回のラインアップで新規開発機となる「R 917 Compact G8」は、都市建設現場向け需要を見据えた中核モデルとなる。

特長は1,700mmの小旋回後端半径で、狭小スペースでも効率的かつ安全な作業を可能にする点。コンパクト設計により現場内の移動性や運用柔軟性も高めた。

性能面では「R 915 Compact G8」と「R 920 Compact G8」の中間に位置付けられ、吊り作業や配管工事など高負荷用途への適性を持つ。特に都市部建設現場での活用を想定している。

■多用途対応で機械集約を実現

新シリーズはバランスの取れた車体設計と豊富なアタッチメント群を組み合わせ、多様な施工条件への対応を可能にした。

油圧ツールや各種アタッチメントにより複数工程を1台で担うことができ、現場投入機械の削減と施工調整の効率化に寄与する。これにより施工会社の稼働効率向上と収益性改善を支援する。

■最大150馬力、高効率化で生産性向上

新世代モデルではエンジン性能と油圧性能を最適化し、高い掘削力、トルク、走行性能を実現した。

各機種の出力は以下の通り。
・R 915 Compact G8:90kW(122hp)
・R 917 Compact G8:100kW(136hp)
・R 920 Compact G8:110kW(150hp)

また、運動学設計(キネマティクス)の最適化により、機体の再配置回数を削減しながら作業精度と施工効率を高める。

■狭小現場向け性能とデジタル連携を強化

新型コンパクトショベルは、都市部や制約空間での施工を前提に設計され、コンパクトな車体と高い掘削性能を両立。特にR 915 Compact G8およびR 917 Compact G8では小旋回性能を高め、狭所での安全性と機動性を向上させた。

耐久性面では、高剛性構造と高品質部品を採用し長寿命化を追求。整備ポイントを地上から容易にアクセスできる構成とすることで保守性を高め、ダウンタイム低減と稼働率向上を図る。

加えて、同社のデジタルサービス「マイリープヘル・メンテナンス&パフォーマンス(MyLiebherr Maintenance and Performance)」に対応し、稼働状況や機械性能をリアルタイムで監視可能。フリート管理の高度化と収益最大化を支援する。

リープヘルは、将来の支援システムやデジタル技術への対応を見据えたオープンアーキテクチャを採用しており、次世代建設現場への適応を進める方針としている。

ニュースリリース