リープヘル(Liebherr)2026年6月15日
・高出力密度と優れた燃費を両立したエンジン、スケーラブル電池システム、信頼性重視の電子制御技術をアピール
リープヘル・コンポーネンツ(Liebherr-Components)は、2026年6月15日、フランスで開催される国際防衛展示会「ユーロサトリ2026(Eurosatory 2026)」において、防衛・安全保障分野向けの総合的なエネルギー、駆動および制御ソリューションを発表した。欧州拠点での一貫した開発・製造体制により、高い品質と信頼性を確保した製品群を展示し、過酷な運用環境下での効率性と運用能力を強調している。
■高性能エンジンで厳しい防衛任務に対応
同社は主力製品として、D976とD9612の2機種の内燃機関を投入する。
D976は6気筒直列エンジンで、排気量18リットルのモジュラー設計を採用。現代的な戦術プラットフォーム向けに開発され、高いパワー密度と優れた燃費性能を兼ね備える。重装備の戦術車両にもシームレスに統合可能で、過酷な条件下でも追加の出力余裕を確保できる高い信頼性が特長だ。
一方、D9612 V12エンジンは重任務用途で新たな性能基準を打ち立てる。増大した排気量とリープヘル独自のインジェクションシステムにより、優れたパワーウェイトレシオを実現するとともに、燃料消費とオイル消費を低減。社内開発のエンジン管理システムにより、さまざまな負荷プロファイルや燃料種別への柔軟な適応が可能で、厳しい軍事作戦に最適なエンジンとなっている。
■スケーラブル電池システムと充電ソリューション
エネルギーシステム分野では、無人機向け「カスタマイズド・バッテリー・コンセプト」を展示。最新のセル技術を基盤としたモジュラー式電池システムは、コンパクトながら高出力密度を達成し、さまざまな要求仕様に柔軟に対応する。堅牢で信頼性の高い設計に加え、精密な充電プロファイル、温度監視、統合型安全機構を備えたインテリジェント充電ソリューションを組み合わせることで、安定した電力供給と安全運用を支える。
■自律システム向け高性能電子制御ソリューション
自律運用向けには、高性能UAVフライトコントローラーを出展。データ集約型プロセスに対応した精密制御機能と柔軟なソフトウェア統合性を備え、リープヘルのEMS(電子機器製造サービス)により、最高水準の品質で自社生産されている。
現場での自律電源を可能にするモバイルエネルギー貯蔵システム
さらに注目されるのが、リデューロ パワー ポート(Liduro Power Port)(LPO)600だ。限定的なインフラ環境や無インフラ環境下でも、軍事作戦に必要なレジリエントで独立した電力供給を実現するモバイルエネルギー貯蔵システムである。
低騒音・低熱シグネチャで自立電源を供給できるほか、ディーゼル発電機とのハイブリッド運用ではピーク負荷を平準化し、運転時間の延長と燃料消費の削減を可能にする。これにより物流負担とサポート要求を低減し、運用効率を大幅に向上させる。
LPO 600は迅速な展開性、簡便な操作性、高い堅牢性を備え、仮設インフラ、移動式・固定式の指揮・通信・ITシステム、電動・無人システムへの電源供給など、幅広い用途に対応する。
リープヘルは、欧州での地産地消型開発・製造を強みとし、防衛分野における高い信頼性と運用性を追求したソリューションを提供していく方針。
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