・直進・旋回・隅刈りなどを自動化、省力化と作業品質向上を両立
ヤンマーホールディングスは5月28日、ヤンマーアグリ(岡山県岡山市)が、ほ場外周の最短2周目から自動運転が可能な普通型オートコンバイン「YH1170,A」を6月1日に発売すると発表した。農地集約化による経営規模拡大や担い手不足が進む中、大規模農家や農業法人向けに収穫作業の省力化と効率化を支援する。
新製品は、オペレーターが乗車した状態で直進、隅刈り、旋回、刈高さ調整、排出移動、中割り位置決めなどの作業を自動化。周囲の安全確認や作物の状態把握に集中できるため、熟練度に左右されにくい安定した収穫作業を実現する。長時間作業における負担軽減にも貢献する。
最大の特長は、用途に応じて選択できる3つの自動運転モードを搭載した点。最初の1周を手動で刈り取り、ほ場外形を登録した後は、自動操舵による効率的な作業が可能となる。
「オートコンバインモード」は、直進から隅刈り、旋回、排出移動まで刈取り作業全体を自動化。作業経験の浅いオペレーターでも高精度な収穫作業を行える。特に複雑な操作が求められる隅刈り作業を自動化したことで、最短2周目からフルオート運転に対応する。
「枕地直進モード」は、横長ほ場などに適した機能で、旋回のみ手動とし、直進は自動操舵で行う。登録した外周形状に沿って走行するため、操舵負担を軽減する。
「直進モード」は設定した基準線に対して平行に自動走行するもので、大豆や子実用トウモロコシなど畝作物の収穫や複雑な形状のほ場で活用できる。
また、隅刈り時には「リール下降連動機能」により稈(かん)こぼれを抑制するほか、排わらを避けながら刈取り部の角度を自動制御する機能も搭載し、作業品質向上を図った。
脱こく・選別性能も強化した。脱こく部ではスクリューこぎ歯を採用し、作物へのダメージを抑えながら搬送。ローター回転数は稲・麦用、子実用トウモロコシ用、大豆用の3段階で切り替え可能とした。選別部では2つのチャフシーブと最適な風流設計によりロスを低減。排わら量を検知してチャフシーブ角度や唐箕風力を自動調整するほか、運転席から手動調整も可能で、作物や収穫条件に応じた最適な選別を行える。
同機は稲、麦、そばを対象としたオートコンバインモードおよび枕地直進モードに対応。直進モードでは大豆、小豆、子実用トウモロコシの収穫にも利用できる。
■製品概要
商品名:オートコンバイン「YH1170,A」
発売日:6月1日
メーカー希望小売価格:2,230万8,000円~2,367万2,000円(税込)
ヤンマーアグリは今後もスマート農業技術の活用を通じて、省力化や生産性向上を支援し、持続可能な農業の実現に取り組む方針だ。
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