徐工漢雲が先導、建設機械向けコネクテッドビークル高品質データセットが省級パイロット事業に選定

徐工(XCMG):2026年5月18日

江蘇省工業・情報化庁(工信厅)は、最近、工業・情報化分野における高品質データセット構築パイロット事業の参加コンソーシアムおよびプロジェクト一覧を公表した。徐工漢雲技術株式会社(XCMG Hanyun Technology Co., Ltd.)が主導し、東南大学および徐工重型機械有限公司(Xuzhou Heavy Machinery Co., Ltd.)と共同で組成した「建設機械向けコネクテッドビークル高品質データセット構築プロジェクト」が選定された。これは、徐工が「人工知能+製造業」の深度融合分野において重要な一歩を踏み出したことを示すとともに、業界の産業データ基盤整備における先行モデルとして注目されている。

■ AIインフラの強化と工業インテリジェント化の基盤固め

高品質データセットは人工知能発展の根幹を成すものであり、標準化された収集・クレンジング・アノテーションなどの全工程処理を経て、AIモデルの開発・学習に直接活用でき、モデル性能を大幅に向上させる優質なデータの集合体を指す。

今回の省級パイロット事業は、国家の産業データ基盤整備行動の方針に基づき、江蘇省の「1650先進製造業体系」の構築に沿って展開される。主な目標は、業界横断の高品質データセット構築コンソーシアムの育成、「4ライブラリ・1プラットフォーム」からなる業界高品質データガバナンス体制の確立、そして「5つの一括(五个一批)」実現にある。

具体的には、業界データリソースの統合、業界データ技術の研究開発、業界データ標準の策定、業界高品質データセットの構築、そして業界モデルとインテリジェントエージェントアプリケーションへの展開を一括で推進する。本プロジェクトの選定は、全省における工業デジタルトランスフォーメーション(DX)と人工知能の大規模応用に向けたデータ基盤を強化するとともに、徐工が建設機械分野のAIデータインフラを先行的に確立するための戦略的機会をもたらすものだ。

■ 産学官連携の協同イノベーションモデルを構築

今回選定されたプロジェクトは、「工業インターネットプラットフォーム企業が主導し、大学が技術支援を担い、業界大手が実ユースケースを提供する」というコンソーシアム方式を採用している点が特徴。徐工漢雲がプロジェクト全体を統括・推進し、東南大学が中核技術の研究とデータ標準体系の構築を支援。徐工重型機械が実際の工業現場データとコアデータリソースを提供する。3者が深く連携することで、産学研の壁を打破し、データ・技術・ユースケースの有機的な融合を実現している。

本プロジェクトは「データリソース→技術研究開発→標準化→応用展開」という全連鎖型クローズドループの発展経路を構築し、建設機械の製品設計、生産製造、設備予知保全の3大コアユースケースへの優先対応を明確にしている。さらに上流・下流のコア部品や後市場サービス領域への展開も段階的に進めており、国内の建設機械コネクテッドビークル向け高品質データエコシステムの空白を埋める取り組みとして注目される。

■ コンソーシアム参画企業の実力と業界における存在感

徐工漢雲技術株式会社は、徐工集団の80年以上に及ぶ製造業の蓄積から生まれた国家級工業インターネット・ユニコーン企業。中国工業・情報化部(工信部)が認定する「ダブルクロス工業インターネットプラットフォーム(双跨工业互联网平台)」企業として7年連続で選定され、最高位のAランク認証を取得。業界内での全国ランキングは第2位を維持している。また、ガートナー(Gartner)の「グローバル産業用IoTプラットフォーム・マジッククアドラント(Global Industrial IoT Platform Magic Quadrant)」に2年連続でランクイン。中国第1位、グローバルトップ10の評価を受けており、工業インターネット産業発展の中核的推進者かつ工業AIのリーディングカンパニーとして位置付けられている。

東南大学は、国家重点建設大学「985工程」「211工程」の指定校。人工知能専攻は国家級一流学部建設ポイントに選定されており、「次世代AI技術と学際応用」に関する教育部重点実験室を設置。産業用AIの最前線で複数の国家重点研究開発計画課題を担当し、工業インターネット向けデータセット構築において深い技術的蓄積を持つ。

徐工漢雲技術株式会社は、徐工集団傘下の建設機械分野のフラッグシップ企業で、中国のクレーン業界で21年連続トップの座を維持。トラッククレーン(汽車起重機)の総合指標ではグローバル第1位に位置する。2021年には国家ビッグデータ産業発展試点・実証プロジェクト、2022年には国家級スマート製造工場の認定を取得。2025年には国家「リーディング級スマート工場」育成リストに選出され、大型産業機械のスマート製造を代表する存在。

■ AIと製造業の全連鎖融合を加速

今回のプロジェクト選定は、徐工が「スマート化・デジタル化・ネットワーク連携」を主軸に製造業全体の高度化を推進し、デジタル技術と実体経済の深度融合を実現機会と捉えていることを裏付けるもの。

同社は今後、本プロジェクトを契機として、高水準・高品質なデータセット構築を推進するとともに、産業データ要素の育成と価値発掘を継続的に深化させ、典型的な応用事例の知見を迅速に展開・共有していく方針。「人工知能+製造」の全連鎖・全ユースケースへの深度統合を加速させることで、先進製造業の高品質発展により強力なデジタル推進力を注入し、新型工業化の実現に貢献していく構え。

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