コネクレーンズ(Konecranes):2026年4月24日
コネクレーンズは、フィンランド・トゥルクのマイヤー・トゥルク(Meyer Turku Oy)向けに、完全組立型のシングルブーム造船所クレーン1基を受注したと発表した。受注は2026年第1四半期に計上され、納入および据付は2027年7月を予定している。
マイヤー・トゥルクは、複雑なクルーズ船や特殊船の建造で世界有数の造船会社であり、トゥルクにおいて約300年の造船の歴史を有する。新クレーンは艤装岸壁に設置され、ドライドックから出渠した船舶の仕上げ工程に使用される。
新クレーンは最大吊上能力50トンで、最大75メートルまで可変する作業半径を備える。これにより、大型化・複雑化する船舶の艤装作業に必要なリーチと作業空間を確保する。また、主巻および補巻を装備し、艤装工程における多様な吊り作業に対応する。
既存の軌道インフラ(小型クレーン向けに整備)での運用に対応するため、多輪構造を採用しているほか、遠隔監視システム「トゥルーコネクト(TRUCONNECT)」を搭載。稼働状況や機器状態のリアルタイムデータに基づく予防保全を可能にする。
今回の新設機は、1970年代にコネクレーンズが納入したジブクレーン2基の後継として導入されるもので、既存機は造船所内の別用途に転用される予定。両社は長年の取引関係にあり、2025年には造船所内約200基のクレーンを対象とする4年間のサービス契約も締結している。
コネクレーンズの産業機器部門・造船所クレーン担当ディレクターであるユストゥス・ダーリン(Justus Dahlén)氏は、「マイヤー・トゥルクは最新のアイコンクラス(Icon Class)を含む世界最大級のクルーズ船を建造しており、その高い性能要求は、当社にとって信頼性と品質に優れた造船所向けソリューションの開発を進化させる原動力となっている」と述べた。
一方、マイヤー・トゥルク副CEOのヴィレ・サクシ(Ville Saksi)氏は、「コネクレーンズは数十年にわたり信頼できるパートナーであり、その製品性能とサービス品質が今回の選定の決め手となった。クレーンは当社の社内物流と生産性を支える中核設備であり、新クレーンは今後の高度な造船プロジェクトへの対応力強化に寄与する」とコメントした。
コネクレーンズは、デジタル化や技術投資を背景に、効率的なマテリアルハンドリングソリューションを展開し、脱炭素化やサーキュラーエコノミー、安全性向上にも寄与している。2025年の売上高は42億ユーロ、世界50カ国以上に約16,500人の従業員を擁し、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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