JCB:2026年4月22日
英建機メーカーのJCBは、2026年5月に英国で開催される農業機械イベント「スコットグラス2026(ScotGrass 2026)」において、新型高性能トラクター「ファストラック6300(Fastrac 6300)」の一般向け作業デモを初披露する。併せて、ホイールローダ「435S(435S)」、テレスコピックハンドラ「ロードオール542-100(Loadall 542-100)」、超小型テレマスターローダ「TM110(TM110)」など最新機種も出展する。
同イベントは、農業機械工業会にあたる英農業機械協会(AEA:Agricultural Engineers Association)が主催し、5月13日にスコットランド・ダンフリーズ・アンド・ギャロウェイ州ロッカビー近郊のスラックスファーム(Slacks Farm)で開催される。草地管理や収穫、飼料関連技術を実演形式で紹介する場として、農業請負業者や農家を対象としている。
新型ファストラック6300は、最高出力335hpの新型トラクターで、従来機「ファストラック4220(Fastrac 4220、235hp)」とともに、マクヘール(McHale)のデモ区画で実演される。モア、テッダー、ベーラー、ラッパーといった高能力の牧草機械との組み合わせにおいて、出力性能、トラクション、四輪操舵による高い機動性を訴求する。
同機は、前後アクスルサスペンションを採用するファストラックシリーズの特徴を継承し、長時間作業時のオペレーター快適性を高めるとともに、圃場および公道走行時の安定性を確保する。商用車基準のブレーキシステムと組み合わせることで、最高66km/hでの公道走行が可能。新型エンジンと無段変速機の組み合わせにより、滑らかな速度変化と効率的な出力・トルク伝達を実現している。
キャビン内には、高度にカスタマイズ可能なタッチスクリーン式「アイコン(iCON)」制御センターを搭載。ISOBUS対応作業機の制御や精密農業機能を標準装備しており、自動旋回パターンを選択できるガイダンスシステムや、起伏の多い地形でも高精度を確保するデュアル衛星受信機構を備える。
一方、新型「TM110」は、全幅1.56m、全高2.2mの超コンパクト設計ながら、最大1,100kgの持ち上げ能力(最大揚程3.5m時)を有するテレマスターローダ。50hpエンジンと最高30km/hのハイドロスタティックトランスミッションを備え、最大750kgの牽引も可能で、小規模作業や狭小空間での用途に適する。
また、サイレージ作業向けの大型ホイールローダ「435S」は、エンジン全回転域で出力とトルクを向上させ、最大出力は282hpと従来比12%増を達成。重量当たり出力は19hp/tと同クラス最高水準を実現した。6速パワーシフトトランスミッションの制御機能を刷新し、作業効率と走行性能を向上させたほか、新たに荷重計測機能やレバーステアリングも採用している。
高揚程用途では、「ロードオール542-100」が最大4.2tの吊り上げ能力と9.8mの揚程を両立。40km/hまたは50km/h仕様のデュアルテックVTトランスミッション(DualTech VT)を採用する。50km/h仕様では駆動系を強化しながらも、既存の「536-95」と同等のコンパクトサイズを維持し、農場内外での高い機動性を確保している。
JCBは今回の出展を通じて、牧草関連作業の効率化と高性能化に向けた包括的な機械ラインアップを提案する。
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