メッツォ(Metso):2026年4月22日
メッツォは4月22日、2026年1〜3月期の決算(中間報告)を発表した。受注は堅調に拡大し、売上高・利益ともに増加した。市場環境は前四半期並みの水準で推移し、今後6カ月も同水準が続くとの見通しを維持した。
当第1四半期の受注高は15億5,500万ユーロ(前年同期14億6,500万ユーロ)と6%増加した。セグメント別では、骨材(アグリゲーツ)は10%増、鉱物(ミネラルズ)は5%増となった。為替一定ベースの有機成長率は10%増だった。
売上高は12億5,200万ユーロ(同12億1,200万ユーロ)で3%増加。骨材は2%減となった一方、鉱物は5%増と伸長し、為替一定ベースの有機売上成長率は5%増となった。
調整後EBITAは2億300万ユーロ(同1億9,200万ユーロ)で、利益率は16.2%(同15.9%)に改善した。営業利益は1億6,500万ユーロ(同1億6,900万ユーロ)、利益率は13.2%(同13.9%)だった。営業キャッシュフローは7,800万ユーロ(同1億9,600万ユーロ)と減少したが、これは受注増に伴う在庫積み増しや鉱物機器の納入時期の影響によるもの。純有利子負債倍率(ネットD/EBITDA)は1.2倍で前年と同水準を維持した。
サミ・タカルオマ社長兼CEO(Sami Takaluoma)は「地政学的環境、とりわけ中東情勢への対応を強化しつつも、サプライチェーン管理やオペレーションリスク対策を講じ、事業継続と従業員の安全確保を図った。グローバル展開と分散型サプライチェーンが当社のレジリエンスを支えている」と述べた。
受注面では、骨材機器および鉱物のアフターマーケット事業で顧客活動が活発だったほか、ペルーの新規銅鉱山向け大型設備案件を獲得した。ブック・トゥ・ビル(受注高/売上高)は1.24と高水準で、今後の売上を支える受注残の積み上がりが進んでいる。
セグメント別では、骨材は北米および欧州での新規機器需要が寄与し受注が拡大したが、アフターマーケットの寄与低下が売上の伸びを抑制した。調整後EBITAマージンは16.0%を維持した。
鉱物は安定した顧客活動に加え、アフターマーケット需要と大型設備受注が寄与。設備販売増による操業レバレッジ効果により、調整後EBITAマージンは17.6%に向上した。アフターマーケット受注残の売上転換は今後進展する見込み。
戦略面では、「ウィー・ゴー・ビヨンド(We go beyond.)」戦略のもと、中国にゴム製品工場を新設し、高品質なゴムおよびポリメット(Poly-Met)摩耗部品の現地供給を強化する。また、港湾・ターミナル向け自動化・デジタル化技術を手掛けるエムアールエー・オートメーション(MRA Automation)を買収した。さらに、ロエシェ(Loesche)との協業により、縦型ローラーミルの乾式粉砕技術を取り込み、エネルギー・水使用量の削減やプロセス最適化を図る。
サステナビリティ分野では、ESGガバナンスの強化や安全施策、スコープ1・2排出のネットゼロ化に向けた実行計画を推進。従業員エンゲージメントは過去最高水準に達した。
今後の見通しについては、鉱物および骨材の市場活動は今後6カ月間も現状水準で推移すると予想。地政学的リスクが世界経済や市場動向に影響を与える可能性はあるものの、堅調な受注残と顧客基盤、規律あるオペレーションにより、安定した事業運営を継続するとしている。
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに持続可能技術やサービスを提供する企業。フィンランド・エスポーに本社を置き、約50カ国で約1万8,000人を擁する。2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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