ボッシュ・レックスロス、防衛産業向け製造の自動化技術をハノーバーメッセで提案

・生産性向上と高品質化を両立、スマートファクトリー化を加速

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年4月20日

ボッシュ・レックスロスは4月20日、防衛産業向け製造に対応した自動化技術およびサービスを「ハノーバーメッセ(Hannover Messe)」で発表した。生産スループットの向上や生産量拡大に対応するとともに、手作業の効率化からスマートファクトリーまでをカバーする包括的なポートフォリオを提示し、「欧州製(made in Europe)」の安全・高信頼な自動化の実現を訴求する。

欧州各国で防衛強化の動きが進む中、製造業には高い品質と精度を維持しながら生産能力を迅速に拡大することが求められている。同社は、プロセス最適化、生産計画、トレーニング、シミュレーションなどのソリューションを通じて、手動から半自動、さらには完全自動化、スマートファクトリーに至るまで、バリューチェーン全体の変革を加速させる。

■人とロボットの協働やシミュレーションを活用

防衛およびデュアルユース製品メーカーは、製品開発の迅速化、立上げ期間の短縮、生産安定化、効率向上といった課題に直面している。最終的な目標は不良ゼロの生産体制だ。

同社ブースでは、最新のトレーニング・シミュレーションシステムにより、設備の立上げや保守を効率化する手法を紹介。熟練労働者不足の中でも、製造ミスやダウンタイムの削減を可能にする。また、従来手作業で行われていた工程を短期間で高度化し、サイクルタイム、精度、品質を大幅に向上させる事例も提示する。

あらかじめ構成・検証されたメカトロニクスモジュール(直交多軸システムや電動シリンダ、駆動技術を含む)は、装置や生産ラインに迅速かつ低コストで組み込み可能で、エンジニアリング工数の削減に寄与する。

さらに、同社が過半出資するカッソー・ロボッツ(Kassow Robots)の協働ロボットを活用し、搬送や組立工程における人とロボットのシームレスな協働を提案。製品試験や耐久試験向けのテストベンチも併せて紹介し、品質と機能の担保を図る。

■将来対応型のオープン自動化

既存設備(ブラウンフィールド)での並列処理の最適化や、需要増に応じた設備拡張ができる企業が、将来競争力を確保する。同社の自動化プラットフォーム「コントロールエックス・オートメーション(ctrlX AUTOMATION)」は、オープンアーキテクチャとモジュール設計、共創(co-creation)により、グリーンフィールドおよびブラウンフィールド双方で柔軟な自動化を実現する。

また、データ駆動型で高スループットかつ低不良の生産を実現するには、サイバーセキュリティ対応も不可欠となる。2024年末に施行されたサイバー・レジリエンス法(Cyber Resilience Act:CRA)への対応として、同社はLinuxベースのOS「コントロールエックスOS(ctrlX OS)」を提供。設計段階からのセキュリティ確保(secure by design)と初期状態での安全性(secure by default)を備え、テュフ・ラインランド(TÜV Rheinland)によるIEC 62443-4-2セキュリティレベル2の認証を取得している。

■産業用途での豊富な実績とAI活用

ボッシュ・レックスロスは、多様な産業分野での長年の実績を背景に、高度に接続された次世代製造の実装ノウハウを有する。厳格なクリーンルーム環境下での高精度・大量生産といった分野でも知見を蓄積している。

また、人工知能(AI)は製造プロセス最適化の中核技術として位置付けられており、すでにエンジニアリング領域で顧客活用が進んでいる。今後は生産、品質管理、サービス分野にも適用が拡大し、効率性、精度、コスト競争力の向上に寄与する見通し。

なお、同社はハノーバーメッセのホール26、ブースE69に出展している。

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