フェローテック、中国・合肥に新工場建設、再生ウエーハ事業を強化

・総投資額 20億元(約466億円)で生産能力拡大

フェローテック(東京都中央区)は4月20日、取締役会で再生ウエーハ事業の拡大策を決定したと発表した。中国安徽省合肥市に新会社を設立し新工場を建設するとともに、既存の銅陵工場能力を増強する。総投資額は20億中国元(約466億円、1中国元=23.31円)規模。併せて、再生ウエーハ事業子会社の安徽富楽徳長江半導体材料股份有限公司(以下、CRSM)に対し第三者割当増資を実施し、連結子会社から持分法適用会社への異動を伴う戦略的提携を進める。

世界半導体産業が持続的に成長する中、半導体製造前工程プロセスにおける大幅なコスト削減に寄与する再生ウエーハの需要が急拡大している。CRSMは中国国内のウエーハ再生事業者トップ企業で、2024年末時点で月産18万枚を達成するなど生産能力・技術力・市場カバー率で優位性を確保しているものの、市場全体の供給不足が深刻化し、同社の需要も生産能力を上回る状況が続いている。

こうした背景から、フェローテックは合肥市建設投資控股(グループ)有限会社(合肥建投グループ)および同出資プラットフォームの合肥国有資本創業投資有限会社(合肥国投)との戦略的提携により、再生ウエーハの中国国産化推進と海外市場開拓を加速させる。具体的には合肥市に新工場(合肥工場)を新設するとともに、銅陵工場の能力増強を実施し、再生ウエーハのリーディングカンパニーとしての地位確立を目指す。

■設備投資の概要は次の通り。

新工場(合肥工場)への投資は16億元(約373億円)、銅陵工場能力増強は4億元(約93億円)の合計20億元。資金計画は14億元を出資、残り6億元を融資で賄う。新工場の建屋総床面積は約8万平方メートル。着工は2026年5月、建屋完成は2027年3月、設備据付は2027年9月、操業開始は2027年12月の予定。

CRSMの第三者割当増資計画では、発行価格を資本金1中国元当たり1.2中国元(約28円)とし、出資払込金総額14億中国元(約326億円)を見込む。増加後登録資本金は23億8,677万中国元(約556億円)となる。割当予定先には合肥晶汇聚芯投資基金有限パートナー(合肥晶汇聚芯)や蘇州東証睿景創業投資有限パートナー(蘇州東証睿景)などが含まれており、合肥国投がCRSMの筆頭株主となる。発行価格は独立した第三者評価機関による株式価値の公正価値算定に基づく。

新設する会社は「富楽徳長江(合肥)半導体材料有限会社」で、資本金10億中国元(設立時1億中国元)、所在地は安徽省合肥市新站区、事業内容はウエーハ再生事業等。董事長にはフェローテック代表取締役の賀賢漢氏が就任し、CRSMが100%出資する。
CRSM(2025年12月末現在)は資本金12億2,010万中国元、所在地は安徽省銅陵市義安区、2019年9月設立。当社子会社である上海申和投資有限公司(FTS)が現状40.65%(本件後25.85%)を保有し、当社代表取締役が董事を兼任している。

フェローテックは「本件による損益への影響は軽微」との見通しを示した。また、本件を中期経営計画で掲げる収益性向上と事業の選択・集中に向けた非連結化の一環と位置付けている。

■概要
・新会社設立:富楽徳長江(合肥)半導体材料有限会社(安徽省合肥市新站区、資本金10億中国元、CRSM100%出資、董事長・賀賢漢氏兼任)
・設備投資:総額20億中国元(約466億円)=新工場(合肥工場)16億元(約373億円)+銅陵工場能力増強4億元(約93億円)
・新工場スケジュール:着工2026年5月、建屋完成2027年3月、設備据付2027年9月、操業開始2027年12月
・CRSM第三者割当増資:払込総額14億中国元(約326億円)、発行価格1元当たり1.2元、増加後登録資本金23億8,677万中国元
・株主異動:合肥国投がCRSM筆頭株主となり、CRSMを連結子会社から持分法適用会社へ異動
・業績影響:当社損益への影響は軽微。中期経営計画の収益性向上・事業非連結化の一環

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