●年頭所感 住友建機 下村真司社長

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 昨年前半は、一部の地域を除き世界経済同時回復基調でしたが、後半に入り、米中貿易摩擦の激化や新興国不安等様々な景気リスクが顕在化しました。しかし総じて依然として回復傾向でした。今年は更に経済の不確実性が高まり、成長率はやや低下すると思われますが、依然として好調な米国経済に支えられ、底堅さを維持すると思われます。

 国内においても、昨年前半は好調でしたが、後半に入り、上期の反動や天候不順・自然災害の発生もありながら景気回復基調は維持されました。今年は消費税引き上げがありますが、底堅く推移すると思われます。

 2018年のショベル需要は、ほぼ全世界で伸張し2011年に記録した過去最大規模を上回りました。これは、中国が最大規模を示すと共に、欧米の需要が好調であった事、加えて、アセアンが回復基調であった結果と考えます。今年度は、需要環境が変わり目にあるという想定の下、中国では減少を見込んでいますが、それ以外の地域合計では出入りはありますが、ほぼ同程度と想定しています。

 このような環境下、弊社では生産能力の増強をはかり、品質およびサービスについてプロセスの強化を一層はかります。そのため次の3点を実践して更なる事業運営の強化に努めます。

① 年度目標達成に必要な実行課題を実施し今中期経営計画の仕上げ

② 基盤強化に繋がる改善課題の着実な歩みを図り、強い体質への転換

③ 複雑化する時代で生き抜ける人材と差別化技術の確立

 最後に、事業を強化することでお客様満足度を高め、企業の社会的責任を果たして参ります。本年が皆様にとり素晴らしい年になりますよう祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

 住友建機