カネカ、米国で高機能複合材の製造設備を新設

 ㈱カネカは8月8日、米州グループ会社であるKaneka AerospaceLLC(本社:米国カリフォルニア州、以下 KAE)に航空機などの部材に使用される高機能複合材であるプリプレグ(*1)の製造設備を新設することを決定したと発表した。

 カネカは、2017年に米国樹脂配合メーカーであるApplied Poleramic,Inc.を買収、更に本年1月にはHenkel Corporationの高機能複合材事業を買収し、航空機・宇宙分野へ参入した。今回プリプレグ製造設備の新設により航空機・宇宙分野向け部材のバリューチェーンの中で配合樹脂からプリプレグまでの一貫した生産体制を構築する。今後拡大が見込まれる炭素繊維強化プラスチック(CFRP(*2))に向けて、難燃性、耐熱性など品質差別化力あるベンゾオキサジン樹脂(*3)を用いた高機能複合材を供給し、事業の拡大を進めていく。

 カネカは、航空機・宇宙向け複合材事業の中心としてKAEを一層機能充実させるとともに、グローバルな拠点構築に向けて体制を整備する。またM&Aや事業提携を積極的に推進することで、2025年には航空機・宇宙分野の高機能複合材領域において売上高200億円を目指す。

*1 炭素繊維などの繊維状補強材に、熱硬化性樹脂を未硬化状態で均等に含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にした強化プラスチック成形材料。

*2 Carbon Fiber Reinforced Plasticの略。

*3 航空機用複合材で使用される一般的であるエポキシ樹脂と比較し、難燃性・高耐熱性に優れた熱硬化性樹脂。

<Kaneka Aerospace LLCの概要> 

本社:米国カリフォルニア州ベニシア市

事業内容:航空機などの部材に使用される配合樹脂及びプリプレグの製造、販売

代表者:Raymond Wong

設立:2017年

株主:Kaneka Americas Holding, Inc 100%

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