・燃費・作業性能・安全性を向上
加藤製作所は7月1日、新型「REGZAM(レグザム)」シリーズの第2弾となる20tクラス油圧ショベル「HD820-9」の販売を2026年7月から開始したと発表した。土木工事や造成、解体、積込みなど幅広い現場で主力となる20tクラス市場をターゲットに、作業性能、環境性能、安全性、整備性などを総合的に強化したモデルで、年間400台の販売を目指す。
建設現場では、環境負荷の低減や燃費改善に加え、作業効率、安全性、オペレーターの快適性、メンテナンス性への要求が高まっている。こうしたニーズを踏まえ、新型機は従来機の基本性能を継承しながら、各部を刷新。20tクラスならではの高い掘削力と積込み性能をさらに高めるとともに、安定した操作性と現場での使いやすさを追求した。
作業性能では、従来機で実績のあるヤンマー製エンジンを継続採用し、新設計のコントロールバルブを組み合わせた油圧システムを搭載。操作レスポンスと作業速度を向上させながら燃費も改善した。90度旋回捨て掘り作業では、Pモード使用時で燃料消費量を約6%削減し、サイクルタイムも約3%短縮したという。オプションで各種アタッチメントにも対応し、多様な施工現場への適応力を高めた。
環境性能では、2014年排出ガス規制および欧州Stage Vに適合する新型クリーンエンジンを採用。DOC、DPF、SCRによる排出ガス後処理システムを搭載し、PMやNOxの排出を低減する。また、国土交通省の「超低騒音型建設機械」指定と「2020年燃費基準100%達成建設機械」の認定も取得した。
耐久性と整備性では、走行フレームを刷新して耐久性と泥落ち性を向上したほか、ブームやアームの主要部に鍛造ボスや高性能焼結ブッシュを採用し、耐摩耗性を高めた。各種フィルタ類をエンジンルーム内へ集約配置することで、日常点検や保守作業の効率化も図っている。
キャブには新設計を採用し、足元を中心に前方空間を拡大して居住性を向上。タッチパネルによるAPC制御システムを継承し、作業モードやアタッチメント油圧流量を容易に設定できるほか、分割式フロアマットの採用で清掃性も改善した。
安全面では、7インチワイド液晶モニターのカメラ表示領域を91%拡大し視認性を向上。サイドデフロスタ機能により右側視界を確保するほか、オプションで人検知サラウンドビューシステムを設定し、周囲作業員との接触事故リスク低減を図る。
車両管理では、テレマティクスシステム「K-Cast」を標準搭載。位置情報や稼働状況、燃料残量などを遠隔監視でき、車両管理や保守計画の効率化に貢献する。さらに認証方式をタグからパスワード入力へ変更した新型エントリーシステムを採用し、タグ紛失や盗難リスクの低減にも対応した。
「HD820-9」の運転質量は2万1,000kg、標準バケット容量0.8㎥、エンジン定格出力120.7kW。標準価格は2,800万円(税別)からとなっている。
■製品概要(項目/内容)
製品名:HD820-9
発売:2026年7月
販売目標:年間400台
標準価格:2,800万円(税別)~
運転質量:21,000kg
標準バケット容量:0.8㎥
エンジン:ヤンマー製4TN107
定格出力:120.7kW(2,000min⁻¹)
最大トルク:788N・m(1,500min⁻¹)
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