・環境配慮型設備と自動搬送で次世代生産モデル構築
リープヘル(Liebherr):2026年6月25日
リープヘル・グループは、フランス・アルザス地方に新たな産業拠点「リープヘル・エムテック・ナムスハイム(Liebherr-EMtec Nambsheim GmbH)」を整備している。コルマール近郊のナムスハイムに建設中の新工場では、建設機械向けの半組立および完成組立済みオペレーターキャブ(運転席ユニット)を製造する計画。今回、同社オペレーションディレクターのオラフ・フォーウィンケル(Olaf Vohwinkel)氏が、新拠点の概要や特徴について説明した。
新工場は、ドイツ、フランス、オーストリアに所在するリープヘルの3工場向け運転席プラットフォームの製造拠点として機能し、同分野の中核拠点(センター・オブ・エクセレンス)として位置付けられる。リープヘルは、長年事業基盤を築いてきたアルザス地域およびコルマール周辺での展開をさらに強化し、地域内4拠点体制へと拡充する。
産能力は年間約1万台を計画。高度に自動化された製造・物流プロセスを導入することで、生産効率、品質、持続可能性の向上を図る。また、新拠点では約200人の新規雇用創出を見込んでおり、地域経済への貢献と持続的成長への姿勢を打ち出している。将来的な拡張余地も確保しており、生産能力増強や地域雇用の拡大にも対応可能としている。
環境面では、建物設備を化石燃料に依存しない設計とする点が特徴だ。暖房には地熱エネルギーを活用し、電力供給には太陽光発電設備を組み合わせる。さらに、乗用車およびトラック向け充電インフラを整備し、電動モビリティの普及を支援する。
工場敷地内には約600本の植樹も予定されており、生物多様性の保全や地域環境への配慮も進める。こうした取り組みにより、同拠点は経済成長と環境責任を両立する持続可能な産業開発モデルを目指す。
2026年5月に着工した新工場では、生産方式にも先進技術を導入する。物流・製造エリアではフォークリフトを使用せず、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)による資材搬送を採用。これにより、工程の可視化や高い運用信頼性を実現する。
また、従来型ライン生産に代わり、柔軟性の高いマトリクス生産方式を導入。生産条件の変化への対応力向上、資源利用の最適化、生産効率向上を図る考え。
フォーウィンケル氏は、「新拠点の立ち上げ段階から関わり、高いパフォーマンスを発揮するチームを構築するとともに、革新的かつ将来志向の生産・働き方を日常業務として定着させていくことを楽しみにしている」とコメントしている。
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