日立エナジー、北米で変圧器用絶縁事業を拡大、カンダクト買収で供給網強化へ

日立エナジーは6月18日、カナダの変圧器用絶縁材・部品メーカー、カンダクト(Canduct Group)の買収に関する最終契約を締結したと発表した。北米市場で変圧器向け絶縁事業を強化し、供給能力拡大とサプライチェーンの強靭化を進める。買収完了は通常のクロージング条件の充足を前提に2026年度第2四半期を見込む。

今回の投資は、北米地域で拡大する電力需要や送配電インフラ整備需要に対応する狙い。変圧器供給におけるボトルネックの一つとされる絶縁材・絶縁部品の供給体制を強化し、地域内での調達能力を高めることで、送配電設備の迅速な導入を支援する。

買収対象のカンダクトは、カナダ・オンタリオ州に本社を置き、変圧器用絶縁キットおよび関連部品を製造する主要メーカー。米国およびカナダのOEM(相手先ブランド製造業者)や保守・補修事業者向けに製品供給を行っている。1982年の設立以来、20年以上にわたり日立エナジー向けにも変圧器用絶縁ソリューションを提供してきた。

日立エナジーは、カンダクトの事業と300人超の従業員を取り込み、変圧器の主要部材供給能力を増強する。電力インフラ投資やデータセンター需要、電化の進展によって高まる変圧器需要への対応力向上を図る。

日立エナジーの変圧器ビジネスユニットCEO、ブルーノ・メレス氏は、「今回の北米における戦略的拡張により、変圧器用絶縁分野でのリーダーシップをさらに強化する。カンダクト買収を通じて地域での対応力を高め、絶縁材および絶縁キットの供給網を強化し、地域全体で高まる電化需要を支えていく」とコメントした。

日立エナジーは100年以上にわたり、変圧器メーカーや電力関連企業向けに絶縁材や部品を供給してきた。変圧器やブッシング、タップ切替器、絶縁材料、付属品などは電力インフラの中核部品であり、安定した電力ネットワーク運用を支える重要分野として位置付けている。

■プロジェクト概要
案件名:カンダクト(Canduct Group)買収による北米変圧器用絶縁事業拡大
実施主体:日立エナジー
対象企業:カンダクト(Canduct Group)
対象事業:変圧器用絶縁キット・絶縁部品製造事業
所在地:カナダ・オンタリオ州
目的:北米の変圧器供給網強化、供給能力拡大、サプライチェーン強靭化
統合対象:事業および従業員300人超
完了予定:2026年度第2四半期(クロージング条件充足後)
期待効果:地域内供給能力向上、送配電インフラ整備支援、電化需要への対応強化

ニュースリリース