
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は6月17日、新型電気小型トラック「eCanter」の販売を開始したと発表した。従来からの基本性能向上に加え、国内EVトラックとして初めてクレーン専用シャシをラインナップに追加。建設業やインフラ整備現場における電動化ニーズに本格対応する。
新型eCanterの最大の特徴は、多様な架装ニーズに応える「クレーン専用シャシ」の新設定にある。標準幅からワイド幅まで、総重量6t~8tクラス、バッテリーサイズS・Mの各タイプでクレーン架装が可能となった。特に2.9t吊りクレーンの架装に対応し、都市部の建設現場や静粛性が求められる作業環境でのゼロエミッション化を強力に支援する。
また、安全性向上として最新法規に適合した電動パーキングブレーキ(EPB)を全車標準装備。イグニッションOFF時や運転席シートベルトを外してドアを開けた際などに自動作動する機能により、駐車時のブレーキかけ忘れを防止し、ドライバーの負担軽減と安全性の向上を図っている。
商品性向上では、サイバーセキュリティ法規対応を兼ねたKenwood製センターディスプレイを標準装備。さらにオプションで「キャブプレコンディショニング」を設定し、出発時刻に合わせて事前に冷暖房を作動させることで、乗車時から快適な車内環境を提供する。充電ケーブル接続時に使用することで、車両バッテリー消費を抑え、航続距離への影響を最小限に抑える工夫も施されている。
車両スペックおよび東京地区販売価格(税込10%)の一例として、ZAB-FEB8K(Sサイズバッテリー、最高出力129kW/175PS、ワイドキャブ・ロングボデー・全低床仕様)が1,355万3千円と発表されている。
MFTBCは2017年に日本初の量産型電気小型トラックとしてeCanterを発売。以降、シャシラインナップの拡大や航続距離の多様化を進め、国内に加え欧州やアジアなど海外市場でも展開を広げている。今回の新型モデルにより、商用車の電動化加速とカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みをさらに強化する方針。
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