・成長市場で事業基盤強化
日精樹脂工業は6月11日、インド・グジャラート州アーメダバードで射出成形機の新工場を4月1日に正式稼働したと発表した。総投資額は約15億円。電気式射出成形機の現地生産を開始し、5年後を目途に月産30台(年産360台)体制へ拡大する計画で、インド市場での供給力強化と将来的な周辺地域への展開を進める。
新工場はアーメダバード市内のサナンド工業団地(GIDC Sanand-II)に立地し、敷地面積は3万5,000㎡、建屋延べ床面積は1万1,835.46㎡。日精樹脂は同拠点をインド国内向けの生産拠点として活用するとともに、アフリカや西アジア市場への輸出拠点として育成する方針だ。
インドでは生活必需品、自動車、医療、包装など幅広い分野で射出成形品需要が拡大しており、プラスチック成形産業の成長が続いている。日精樹脂はこうした需要環境を踏まえ、インドをアジアにおける重要戦略拠点と位置付け、現地生産体制の整備を進めている。
新工場ではまずインド国内向けに電気式射出成形機を生産・販売する。現地生産によってリードタイム短縮やコスト競争力向上を図り、顧客ニーズへの迅速な対応を実現することで市場浸透を進める。
また、同工場は生産拠点にとどまらず、技術移転や人材育成機能も担う。日本で培った射出成形技術、品質管理基準、金型保全ノウハウを現地展開するとともに、技術者育成プログラムを導入する計画。加えて、小型成形機のリース・シェアリングモデルや共同工場(シェア型成形センター)の仕組みも検討し、小規模事業者や新規参入企業の製造業参画を後押しする。
依田穂積社長は、「インド市場をアジアにおけるものづくりの重要拠点と位置付けている。今回の工場開設は、生産能力拡大だけでなく、技術・設備・人材育成を一体展開し、地域産業の持続的成長に貢献する取り組み」とコメントした。
今後は市場拡大に合わせて生産能力や製品ラインアップの拡充を進め、新興国市場の需要取り込みとグローバル事業成長の加速を目指す。
■プロジェクト概要
名称:ニッセイプラスチック・インディア(Nissei Plastic (India) Private Ltd.)インド工場
所在地:インド・グジャラート州アーメダバード県サナンド地区 GIDC Sanand-II内
稼働開始:2026年4月1日
敷地面積:35,000㎡
建屋延べ床面積:11,835.46㎡
投資額:約15億円
生産品目:電気式射出成形機
生産計画:月産30台(年産360台、5年後目標)
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