パルフィンガー、26年第1四半期は増収増益、受注残約10億ユーロを維持し好調なスタート

パルフィンガー(PALFINGER):2026年4月28日

パルフィンガーは4月28日、2026年第1四半期決算を発表し、売上高・利益ともに前年同期を上回る増収増益となり、2026年の業績が好調な立ち上がりとなったと発表した。地政学リスクや米国の関税政策の不確実性が続く中でも、イノベーションとグローバル展開を軸に収益成長を確保した。

同社の第1四半期売上高は5億6,150万ユーロ(前年同期:5億5,250万ユーロ)、EBITは4,130万ユーロ(同:4,010万ユーロ)となった。受注残は約10億ユーロと安定しており、約5カ月分の生産をカバーする水準を維持している。

アンドレアス・クラウザー(Andreas Klauser)CEOは「非常に厳しい市場環境下でも、当社は引き続き着実な成長を実現している。グローバルな事業体制、多様な製品ポートフォリオ、明確な戦略により、主要市場での機会を着実に取り込んでいる」と述べた。

■地域別動向:欧州好調、北米は厳しさ続く

地域別では、欧州・中東・アフリカ(EMEA)で需要が大きく伸長し、特に北欧・南欧が売上と利益の拡大に寄与した。一方、北米(NAM)は地政学リスクや関税政策の影響により需要と収益性の両面で厳しい状況が続いた。

中南米(LATAM)はブラジルで需要が減少したものの、全体としては小幅な成長を確保。アジア太平洋(APAC)ではインドが成長を牽引する一方、中国市場は引き続き低調に推移した。

マリン事業は引き続き好調で、台湾のフォルモサ4洋上風力発電プロジェクト(Formosa 4)などの大型案件やオフショアクレーン、クルーズ船向け受注が売上・収益を押し上げた。

■ATX再採用や3Dプリンティング連携など戦略展開

2026年第1四半期には複数の戦略的マイルストーンも達成した。3月23日付でオーストリアの主要株価指数ATXに再採用され、資本市場での認知度向上と流動性の拡大が期待される。

また、米国のアイコン(ICON)との提携により、建設業向けロボット支援型3Dプリンティング分野に参入。パルフィンガーの大型ロボティクス技術と統合ソリューションを、ICONの3Dプリンティング技術と組み合わせ、新たな用途開拓を進める。

さらに、北米最大の建設機械展示会「コンエクスポ2026(Conexpo 2026)」では、北米市場向け製品群と革新的なリフティングソリューションを展示し、プレゼンスを強化した。

■2026年見通しと中期目標

2026年上期は前年同期をやや上回る業績を見込み、下期も売上高・EBITともに前年超えを目指す。通期では「過去最高水準の業績の一つ」を達成することを目標とする。

また2030年に向けては、売上高30億ユーロ超、EBITマージン12%、投下資本利益率(ROCE)15%を掲げ、持続的成長と企業価値向上を目指す。

■会社概要
パルフィンガー(PALFINGER)は、クレーンおよびリフティングソリューション分野で世界的に事業を展開する機械メーカー。約1万2,000人の従業員、30の生産拠点、グローバルな販売・サービス網を有し、製品ライフサイクル全体にわたる価値提供を強みとする。
1999年にウィーン証券取引所に上場し、2025年の売上高は23億4,000万ユーロを計上している。

ニュースリリース

 

第1四半期プレゼン資料