メッツォ、豪州・カンボジアの金鉱山向け粉砕ミルを受注

エメラルド・リソーシズ(Emerald Resources)の金プロジェクト向けに水平粉砕ミル2基を供給

メッツォ(Metso):2026年5月21日

メッツォは、エメラルド・リソーシズNL(Emerald Resources NL)から、豪州西オーストラリア州の「ディンゴ・レンジ金プロジェクト(Dingo Range Gold Project)」およびカンボジアの「メモット金プロジェクト(Memot Gold Project)」向け水平粉砕ミル2基を受注したと発表した。受注総額は1,000万ユーロ超で、2026年第2四半期の鉱物事業部門受注として計上した。

エメラルド・リソーシズのマネージングディレクター、モーガン・ハート(Morgan Hart)氏は、「これまでの金開発プロジェクトで成功した協業実績を基盤に、メッツォとの長期的パートナーシップをさらに強化できることを嬉しく思う。納期の長い重要設備を競争力あるスケジュールで確保できたことは、両プロジェクトの金生産開始に向けた重要な一歩だ。今回の投資は、2大陸にまたがる複数鉱山体制で年間30万オンス超の金生産企業を目指す戦略を支えるものだ」とコメントした。

また、メッツォのアジア太平洋地域鉱物事業担当バイスプレジデント、デビッド・タロック(David Tulloch)氏は、「エメラルドの信頼できるパートナーとして協業を継続できることを嬉しく思う。西オーストラリア州のグリーンフィールド案件であるディンゴ・レンジと、カンボジアで2件目となるメモットプロジェクトの開発を支援していく。今後のプロジェクトでも協力を期待している」と述べた。

今回の供給には、処理能力向上、高性能化、高信頼性運転を実現するよう設計された「プレミア(Premier)」シリーズの8,000kW級半自生粉砕(SAG)ミルが含まれる。加えて、メッツォ独自の「ポリマー静圧シュー軸受(Polymer Hydrostatic Shoe Bearing=HSB)」システムや、自社製耐摩耗ライニングシステムも提供する。

メッツォの水平ミル担当バイスプレジデント、ニック・グリーン(Nick Green)氏は、「プレミア水平粉砕ミルは、高負荷な金鉱石処理用途で高い稼働率と安定性能を実現するよう設計されている。先進的な軸受技術やライフサイクルサポートを組み合わせることで、顧客の処理能力最大化と総保有コスト低減に貢献する」と説明した。

メッツォは、大型水平粉砕ミル分野で100年以上のプロセス技術と先進エンジニアリング技術を有する業界大手。プレミア水平粉砕ミルは、高効率運転やライフサイクルコスト低減を目的に設計されたカスタマイズ型ソリューションで、「メッツォ・プラス(Metso Plus)」ポートフォリオの一部として、鉱物処理における環境負荷低減やエネルギー・水使用効率向上にも対応している。

また、同社はミルライニング供給や、グローバルサービス・修理ネットワークを通じた保守支援も提供し、設備の継続的な性能維持を支援する。

メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに持続可能技術やエンドツーエンドソリューションを展開する企業。2025年末時点で約50カ国に約1万8,000人の従業員を擁し、2025年売上高は約53億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に置き、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

ニュースリリース