NGK (名古屋市瑞穂区)は4月24日、石川県能美市に半導体製造装置用セラミックスの新生産拠点を設立すると発表した。約700億円を投じて新工場を建設し、2029年10月の量産開始を目指す。需要拡大に対応するとともに、供給体制の強靭化を図る。
新工場は、同社が取得する約10万4,000 m²の用地に建設し、延床面積は約5万1,000 m²。製造は子会社のNGKセラミックデバイスが担う。稼働後は、NGKグループの半導体製造装置用セラミックスの生産能力を約20%引き上げる。
生産品目は、半導体製造装置内部でシリコンウエハーを支持するセラミック製部品「サセプター」。高温の腐食性ガスやプラズマ環境下で使用されるため、強度や耐熱性、耐食性が求められる。これらの特性を備えた同社製品は、半導体製造における歩留まり向上と生産効率の改善に寄与している。
半導体市場は、モバイル機器に加え、生成AIの普及やデータセンターの拡張を背景に中長期的な成長が見込まれる。先端ロジックや先端メモリー分野では製造プロセスの微細化・高度化が進んでおり、関連部材の需要も拡大が続く見通しだ。
同社は現在、知多事業所(愛知県半田市)や小牧事業所(愛知県小牧市)を中心に生産を行っているが、拠点が東海地方に集中している。今回の石川新工場はBCP(事業継続計画)の観点からも重要拠点と位置づけ、地域分散による供給リスク低減を図る。
同社は中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」において、カーボンニュートラルとデジタル社会分野への事業構成転換を掲げる。半導体関連分野を成長の中核と位置づけており、今後も技術開発と設備投資を継続し、事業拡大を加速する方針。
■プロジェクト概要
名称:NGKセラミックデバイス 石川工場
所在地:石川県能美市
敷地面積:約104,000 m²
延床面積:約51,000 m²
生産品目:半導体製造装置用セラミックス(サセプター)
生産能力:約20%増強
設備投資額:約700億円
着工:2027年4月
生産開始:2029年10月
従業員数:生産開始時 約150人/フル生産時 約250人
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