ボッシュ・レックスロスとARKITE、AR作業支援プラットフォームで組立現場の高度化、作業ミス最大90%削減

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年4月20日

ボッシュ・レックスロスとベルギーのソフトウェア企業アーキテ(ARKITE)は、拡張現実(AR)を活用した作業者支援ソリューション「オペレーター・ガイダンス・プラットフォーム(Operator Guidance Platform)」の展開を強化する。紙ベースの作業指示を不要とし、リアルタイムで作業工程をガイドすることで、生産性と品質の大幅な向上を実現する。

同プラットフォームは、AR、センサー、ソフトウェア、およびレックスロスの標準化コンポーネントに基づく生産システムを組み合わせたもの。作業指示を作業面に直接投影するほか、リアルタイムの品質管理機能を備え、複雑な組立工程をステップごとにナビゲートする。

世界で1,000件以上の導入実績があり、手作業におけるミスを最大90%削減、手直しや廃棄を最大80%削減するほか、初回合格率(First Pass Yield)の向上と“ほぼ不良ゼロ”の品質実現を支援する。さらに作業者の教育時間も最大50%短縮できるという。

今後は、従来のアーキテによる直接提供に加え、ボッシュ・レックスロスの認定パートナーネットワーク「サーティファイド・エクセレンス・パートナー(Certified Excellence Partners)」を通じて、世界各地で提供を拡大する。

アーキテのCEOであるヨハン・スメイヤーズ(Johan Smeyers)氏は、「レックスロスのグローバルパートナーネットワークへの統合は重要な一歩。各地域の製造業が、現場に精通したパートナー経由で実績あるソリューションにアクセスできるようになる」と述べている。

同プラットフォームは、手作業組立、ピッキング、キッティング、サブ組立、品質検査など幅広い工程に対応し、電子機器、航空宇宙、ライフサイエンス、自動車、包装など多様な産業で活用されている。

作業指示はディスプレイ表示に加え、作業面への直接投影にも対応しており、作業者は画面と作業対象を行き来する必要がなく、作業に集中できる。基本機能である「ガイド(Guide)」では、ピック・トゥ・プロジェクション技術により次に取り出す部品の位置を示す。

さらに上位機能「バリデート(Validate)」では、専用アルゴリズムと3Dセンサーにより作業工程をリアルタイムで監視し、逸脱を即時検知する。これにより早期の是正が可能となり、品質の安定化につながる。高精度組立など高度な品質要求には、高解像度ビジョンセンサーを統合した「アーキテ・ビジョン(ARKITE Vision)」にも対応する。

作業指示はプログラミング不要でステーションに読み込め、多品種変量生産にも対応。上位システムとのオープンインターフェースにより、生産計画や品質管理の効率化も図れる。

ハード面では、レックスロスのモジュール式ワークステーションシステムを採用。世界共通の標準コンポーネントで構成され、クリーン環境にも適合するほか、人間工学に基づいた作業環境を構築できる。既存の作業台や生産ラインへの後付け導入も可能としている。

なお、ボッシュ・レックスロスは、独ハノーバーで開催される「ハノーバーメッセ2026(Hannover Messe 2026)」において、同プラットフォームと締結システム、カッソウ・ロボッツ(Kassow Robots)の協働ロボットを組み合わせたインテリジェント作業ステーションを出展する。

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