日精エー・エス・ビー機械、第3四半期売上327億円で過去最高、通期予想を430億円に上方修正

・プラスチック容器需要堅調で大幅増益、各段階利益で記録更新

 日精エー・エス・ビー機械(ASB)は8月7日、2025年9月期第3四半期(2024年10月〜2025年6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比23.8%増の327億54百万円となり、第3四半期累計として過去最高を記録した。営業利益は63.2%増の84億57百万円、経常利益は48.9%増の86億44百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は46.6%増の60億46百万円と、各段階利益でも第3四半期累計の最高益を更新した。
 好調な業績を受けて、通期の連結業績予想を上方修正。売上高は前回予想から引き上げて430億円(前期比16.9%増)、営業利益は104億円(31.5%増)、経常利益は105億円(31.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は73億50百万円(27.2%増)とした。

■旺盛な容器需要が業績を牽引
 受注面では、安全で衛生的なプラスチック容器に対する旺盛な需要を背景に堅調に推移。受注高は前年同期比2.6%増の327億38百万円となり、第3四半期累計として過去最高を記録した。受注残高は前年同期末比8.9%減の179億62百万円となったが、依然として高水準を維持している。

 売上面では、主力の中小型機に加えて大型機(日本向けPF36シリーズ)の販売が伸びたことが寄与した。利益面では増収効果により、売上総利益が157億17百万円(前年同期比27.9%増)と大幅に改善した。

■製品別では金型が好調
 製品別の動向を見ると、主力のストレッチブロー成形機は受注高が161億24百万円(前年同期比6.7%減)と減少したものの、売上高は170億68百万円(34.6%増)と過去最高を記録した。
 金型事業は全世界でプラスチック容器需要が高まる中、ほぼ全地域で受注を伸ばした。特に欧州、北米、インドで好調に推移し、受注高は104億56百万円(20.8%増)、売上高は95億44百万円(11.1%増)と、それぞれ第3四半期累計として過去最高となった。
 部品その他事業も全世界で保守・サービス需要が高まっており、受注高は42億24百万円(5.1%増)、売上高は41億50百万円(8.4%増)とともに過去最高を更新した。

■地域別では米州、欧州が牽引

 地域別セグメントでは、米州が受注高103億70百万円(5.3%増)、売上高111億72百万円(19.3%増)でともに第3四半期累計として過去最高を記録。米国政権の通商政策への不透明感で中米市場は様子見状態が続いたが、北米と南米市場の旺盛な購買力が全体を押し上げた。
 欧州では経済環境に不透明感があるものの、生活必需品に根差した同社製品への需要は底堅く推移。受注高は72億34百万円(27.7%増)と第3四半期累計として過去最高を記録し、売上高は58億62百万円(8.9%増)となった。
 南・西アジアでは地域紛争の影響で中東市場が減速したものの、インド市場が堅調に推移。受注高は98億67百万円(14.1%増)、売上高は95億88百万円(24.5%増)とそれぞれ過去最高を更新した。
 東アジアでは前年同期の大口案件の反動で受注高は52億65百万円(32.2%減)と減少したが、売上高はその大口案件の出荷により61億31百万円(52.9%増)と過去最高となった。
 同社では今期について「安全で衛生的なプラスチック容器に対する旺盛な需要を背景に業績は堅調に推移している」とし、特にストレッチブロー成形機に加えて金型や部品の販売も好調なことから、売上高が当初予想を上回る見込みとなったと説明している。

 日精エー・エス・ビー機械2025年9月期 第3四半期決算短信

 決算補足資料