林原、約75億円投じて岡山第二工場に新工場を建設-各種酵素を生産

 NAGASEグループの㈱林原(本社:岡山市北区)は2月4日、2月1日に岡山第二工場(岡山市北区今保)に、プルランと各種酵素を生産する新工場の建設に着手したと発表した。

 現在の工場(現P棟)は、1976年に建設されプルランと各種酵素を生産している。

 プルランは、酵母がでん粉から作り出す天然多糖類で、その結着性、増粘性、造膜性、成形性などを生かして、主に食品の接着、増粘、品質改良や、カプセル製造など幅広い用途で使用されている。酵素は、微生物が生み出すたんぱく質で、でん粉から各種の糖質を製造するために自社工場で使用している。

 新プルラン・酵素棟(新P棟)は、昨年締結したロンザ社との長期パートナーシップ契約を背景に、製品の安定供給はもちろん今後の需要増加、さらには新製品の製造にも対応できる新工場として岡山第二工場のマルトース棟(M棟)と現P棟との間に建築するもの。

 この新工場には、長年のプルラン・酵素生産のノウハウに基づいた当社独自の製造技術、最新の製造設備や省エネ設備を導入し、製品の競争力をさらに強化していく。投資額は約75億円、2020年9月竣工を予定している。

 なお、新P棟が竣工後、現P棟は、順次解体していく予定。

<工事の概要>

所在地:岡山市北区今保578

敷地面積:約22,000㎡

建物概要:鉄骨造り6階

建築面積:約1,300㎡

延床面積:約5,000㎡

工期:2019年2月1日~2020年9月

施工:株式会社 日立プラントサービス

投資総額:約75億円

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