米カミンズ、2027年モデルエンジン投入を段階的に実施、新X10・X15への移行を円滑化

カミンズ(Cummins Inc.) :2026年7月23日

カミンズは、米国環境保護庁(EPA)の新たな排出ガス規制案を踏まえ、北米向け2027年モデルのオンハイウェイ用エンジン投入計画を見直した。新世代エンジン「X10」「X15」は段階的に生産を拡大し、移行期間中は現行機種も継続供給することで、顧客の生産計画への影響を抑えながら新プラットフォームへの円滑な移行を図る。

今回の計画は、米国環境保護庁(EPA)が提案した新たな排出ガス規制に盛り込まれた移行措置を活用し、新世代の燃料対応型エンジンプラットフォーム「HELM™(HELM)」への移行を計画的に進めるもの。規制適合を維持しながらOEM各社の生産スケジュールを支援するとともに、新製品の生産立ち上げを着実に進めることを目的としている。

カミンズの会長兼最高経営責任者(CEO)であるジェニファー・ラムジー(Jennifer Rumsey)氏は、「当社の長期的な製品戦略に変更はない。変えるのは目的地ではなく移行の進め方だ。段階的な生産立ち上げにより、実運用を通じて新製品への信頼性を高めながら、品質を最優先に顧客を支援していく」とコメントした。

■X15は2027年1月から限定生産

新型「X15」はOEM各社の発売計画に合わせ、2027年1月から限定的な生産を開始する。生産能力は段階的に引き上げ、2027年第4四半期に本格量産へ移行する予定。

移行期間中は現行世代の「X15」も継続して供給し、新型の生産拡大に合わせて安定した供給体制を維持する。

■X10も2027年1月投入

新型「X10」についても、2027年1月から限定生産を開始し、OEM各社の計画に合わせて2027年第3四半期までに本格生産へ移行する見通し。

移行期間中は、トラックおよび路線バス向けで採用されている現行の「X12」と「L9」エンジンの供給を継続する予定としている。

X10とX15はいずれも、カミンズ(Cummins)の燃料対応型プラットフォーム「HELM™(HELM)」を採用した新世代エンジン。長年にわたるエンジン開発で培った技術を基盤とし、燃費性能の向上に加え、ディーゼル排気液(DEF)の消費量を現行並みに維持しながら、市場で実証された高い信頼性を実現するとしている。

■Bプラットフォームは2028年投入予定

同社は従来計画どおり、次世代「Bプラットフォーム」を2028年1月に投入する方針も改めて表明した。

現行の「B6.7」は2027年末まで生産を継続し、顧客の生産計画を支援するとともに、新プラットフォームへの円滑な移行を図る。

■EPA最終規則を注視

カミンズは今後もOEM、販売代理店、フリート事業者などと連携しながら製品投入時期を調整していく考え。

今回の計画は、現時点のEPA提案規則に基づく暫定的な判断によるものであり、今後公表される最終規則の内容を精査した上で、必要に応じて製品投入計画やスケジュールを見直す可能性があるとしている。

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