メッツォ、26年上期受注高12%増、鉱物処理事業がけん引、通期市場見通しは据え置き

メッツォ(Metso) :2026年7月24日

メッツォが7月24日に発表した2026年上期 (1~6月)決算は、鉱物処理(Minerals)事業を中心とした旺盛な設備投資需要を背景に、受注・売上・利益とも前年同期を上回った。第2四半期(4~6月)は鉱物処理事業の受注が24%増加し、受注残高も拡大。今後6カ月の市場活動については、鉱物処理、骨材(Aggregates)両事業とも現在の水準が続くとの見通しを維持した。

■第2四半期は受注18%増、利益率も改善

第2四半期の受注高は前年同期比18%増の14億6,200万ユーロとなった。為替影響を除く実質ベースでも16%増加し、鉱物処理事業の受注が24%増と大きく伸長した。一方、骨材事業は1%増となった。
※1ユーロは、約186円。

売上高は6%増の13億3,400万ユーロ。調整後EBITA(利払い・税引き・償却前利益)は2億2,100万ユーロで、利益率は16.6%と前年同期の14.5%から改善した。営業利益は1億8,500万ユーロ(営業利益率13.9%)、営業キャッシュフローは2億600万ユーロとなり、財務体質を示す純有利子負債EBITDA倍率は1.3倍へ改善した。

■上期受注高は12%増、鉱物処理が成長をけん引

2026年上期の受注高は30億1,700万ユーロで前年同期比12%増加した。骨材事業が6%増、鉱物処理事業は14%増となり、全体をけん引した。

売上高は5%増の25億8,700万ユーロで、骨材事業は2%増、鉱物処理事業は6%増。調整後EBITAは13%増の4億2,400万ユーロとなり、利益率は16.4%へ上昇した。営業利益は3億5,100万ユーロ、継続事業ベースの1株当たり利益(EPS)は0.29ユーロ(前年同期0.27ユーロ)だった。

■鉱物処理設備への投資が活発

サミ・タカルオマ(Sami Takaluoma)社長兼CEOは、「第2四半期は想定通りに推移し、堅調な業績を達成した」とコメントした。

鉱物処理事業では機器・アフターマーケット双方の需要が好調で、受注は24%増加した。このうち機器受注は50%増と大幅に伸び、特に粉砕機(Grinding)や破砕機(Crushing)向けソリューションが成長をけん引した。電動化やエネルギー転換に関連する鉱物資源向け投資が引き続き活発で、既存鉱山の拡張(ブラウンフィールド)や新規鉱山開発(グリーンフィールド)の案件機会も豊富だとしている。

また、アフターマーケット受注も13%増となり、世界各地で稼働する機器の保守・サービス需要が引き続き堅調に推移した。

■骨材事業は北米が堅調

骨材事業では北米市場が引き続き堅調に推移した一方、欧州では燃料価格上昇の影響を受けた。受注は前年並みだったものの、売上高は7%増加し、販売数量の増加や価格戦略、コスト管理の徹底により調整後EBITA利益率は16.3%へ改善した。

■サービス拠点と生産能力を強化

同社は成長戦略の一環としてサービスネットワークへの投資も継続した。

第2四半期にはアルゼンチンで新たな拠点を開設したほか、米国アリゾナ州メサ(Mesa)ではサービスセンターとトレーニングセンターを拡張、西カナダのプリンスジョージ(Prince George)でも新サービスセンターを開設した。

さらに、フィンランド・タンペレ(Tampere)の骨材技術センター第2期計画として、新たなクラッシャ工場の建設にも着手することを決定した。

■市場見通しは据え置き

メッツォは今後6カ月について、鉱物処理、骨材の両市場とも現在の市場活動水準が継続すると予想し、従来見通しを据え置いた。

同社は持続可能な技術やサービスの需要も堅調に推移しているとし、環境配慮型製品群「メッツォ・プラス(Metso Plus)」への引き合いが拡大していることに加え、安全性向上やネットゼロ実現に向けた取り組みも引き続き推進するとしている。なお、2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、2025年の売上高は約53億ユーロ。フィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置き、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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