ワッカー・ノイソン・グループ(Wacker Neuson Group):2026年8月13日
ワッカー・ノイソン・グループは8月13日、2026年上期(1~6月)の半期報告書を発表した。欧州と北米で需要が回復したほか、コンパクト機器が好調に推移し、売上高、営業利益とも前年同期を大幅に上回った。7月17日に上方修正した2026年通期業績予想についても、従来の内容を据え置いた。
上期の売上高は12億5,650万ユーロとなり、前年同期の10億7,490万ユーロから16.9%増加した。利払い・税引き前利益(EBIT)は1億470万ユーロで、前年同期の5,610万ユーロから86.6%増。EBITマージンは前年同期の5.2%から8.3%へ3.1ポイント改善した。
第2四半期のEBITマージンは9.5%となり、前年同期および第1四半期の水準を上回った。売上高が大きく伸びる一方、営業費用はほぼ同水準に抑えられたことが収益性向上につながった。
地域別では、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が17.7%増の9億8,310万ユーロと好調に推移した。米州も16.0%増の2億5,270万ユーロとなり、特に米国とカナダで堅調な需要が続いた。一方、アジア太平洋地域は5.5%減の2,070万ユーロとなった。
事業別では、コンパクト機器が引き続き最大の成長ドライバーとなった。売上高は25.9%増の7億4,250万ユーロ。テレハンドラー、ホイールローダー、油圧ショベル、ダンパーが特に好調だった。
農業機械事業も大幅に伸長した。業界指標であるCEMA(CEMA)が示す通り農業機械市場全体は低調だったものの、同社の農業機械売上高は50.7%増の2億9,820万ユーロとなった。
運転資本管理も改善した。6月30日時点の純運転資本は6億8,980万ユーロで、2025年12月末の6億4,700万ユーロから増加した。一方、純運転資本比率は28.7%となり、前年末の32.8%から4.1ポイント改善。戦略目標である30%未満を下回った。
フリーキャッシュフローは7,550万ユーロとなり、前年同期の6,770万ユーロから11.5%増加した。営業事業の改善に加え、第2四半期に在庫を削減したことが増加要因となった。
6月30日時点の現金及び現金同等物は3,180万ユーロ(2025年12月末3,400万ユーロ)。自己資本比率は61.8%と高水準を維持した。純有利子負債は1億7,340万ユーロで、2025年12月末の1億8,540万ユーロから減少した。
カール・トラグル(Karl Tragl)最高経営責任者(CEO)は、「2026年上期はワッカー・ノイソン・グループにとって事業運営が大幅に改善した期間となった。売上高の伸長により、収益性はそれを上回るペースで改善した。特にコンパクト機器、欧州と北米の堅調な需要、農業事業の大幅な成長が好材料だった」とコメントした。
一方、受注の勢いが弱まっていることや地政学的な不確実性が残っていることから、今後については慎重な見方を示した。そのうえで、7月17日に上方修正した
■2026年通期業績予想を変更せず維持する。
2026年通期の売上高は23億~24億ユーロ、EBITマージンは7.0~8.0%を見込む。下期については上期と比べて売上高が弱含む、または横ばいとなる可能性を織り込んでいる。中東情勢や米国の関税政策を含む地政学・マクロ経済リスクも考慮した。
純運転資本比率については、引き続き戦略目標の30%未満を目指す。設備・無形資産への投資額は7,000万~9,000万ユーロを見込んでいる。
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