キャタピラー、米アーカンソー州で製造業人材育成を強化、5年間・1億ドルの人材育成イニシアチブ

・最大300万ドルを投入

キャタピラー(Caterpillar):2026年8月17日

キャタピラーは8月17日、サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)州知事とともに、米アーカンソー州で人材育成への取り組みを開始すると発表した。5年間で1億ドル(約160億円)を投じる「ビルディング・ザ・フューチャー・ワークフォース・イニシアチブ(Building the Future Workforce Initiative)」の一環で、今回は最大300万ドル(約480万円)を拠出。現代的な製造業や産業機械の技術者職に必要となる人材の育成を支援する。

同イニシアチブでは、職業訓練へのアクセス向上、将来の仕事に必要となる技能の明確化、製造業のキャリアへの接続を重点課題としている。

キャタピラーの最高人事責任者(CHRO)、クリスティ・パンビアンキ(Christy Pambianchi)は、「すべての地域には強力な製造業人材を育成できる能力がある。今回のような投資は、そうした人材が成長し、成功するための機会拡大につながる」とコメント。「アーカンソー州では製造業の勢いが増しており、今回の取り組みを通じて、今後の現代的な製造業の仕事に備えるために必要な訓練経路とプログラムを構築する」としている。

■アーカンソー州を製造業拠点として強化

キャタピラーは米国の製造能力強化を進めており、アーカンソー州を成長機会のある地域と位置付けている。同州では530人以上を雇用し、60社のサプライヤーと取引している。

サンダース州知事は、「明日の産業を構築するには、それを支える人材を育成しなければならない。キャタピラーは製造業の将来が技術への投資だけでなく、人材への投資にもかかっていることを理解している」と述べた。その上で、企業のニーズに直結した訓練を提供することで、州内の労働者が高賃金の職業に就くための技能を身に付けるとともに、企業にとっても州内への投資、事業拡大、雇用創出を促す要因になるとの考えを示した。

同州ノースリトルロック(North Little Rock)にあるキャタピラーの工場は2010年にモーターグレーダー専用工場として操業を開始。その後、中型ホイールローダーや舗装機械を生産ラインに加え、製品分野を拡大してきた。

同工場では、効率性、品質、生産スピード、コストの改善に向け、最新の製造技術を積極的に導入している。また、安全性を重視した工場として、作業員の安全確保につながる新技術の早期導入にも取り組んでいる。

今回の拠出により、アーカンソー州内の教育・訓練機関、学生、雇用企業、地域団体などの連携を強化し、キャリアアップにつながる、安価で実践的な職業訓練へのアクセスを拡大する。

具体的には、学生向けの実践的な製造業人材育成ルートを拡充するとともに、地域全体の技術訓練能力を高め、企業との連携を深化させる。取り組みには、アーカンソー大学プラスキ・テクニカル・カレッジ(University of Arkansas Pulaski Technical College)、リトルロック地域商工会議所(Little Rock Regional Chamber)、アカデミーズ・オブ・セントラル・アーカンソー(Academies of Central Arkansas)などが参加する。

今回のアーカンソー州への拠出は、同イニシアチブにおける5回目の投資となる。これまでインディアナ州、テキサス州、イリノイ州での取り組みや、イノベーション・チャレンジを展開している。

キャタピラーは、製造業および産業技術者分野の人材の技能向上を支援する同イニシアチブを通じ、米国の製造業を支える人材基盤の強化を進める。

■キャタピラーの概要

キャタピラーは100年以上にわたり、より良く持続可能な世界の構築に取り組んできた。2025年の売上高・収益は676億ドル。建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界大手メーカーである。

独立系としては世界最大級のディーラーネットワークと、キャット・フィナンシャル(Cat Financial)による金融サービスを展開。主力事業はパワー&エネルギー、建設産業、資源産業の3分野で、高度な技術と高い技能を持つグローバル人材を基盤に、顧客が抱える課題の解決に取り組んでいる。

ニュースリリース