ダンフォス、26年上期は15%の増収、営業EBITA44%増

・北米・アジアが牽引、通期見通しを上方修正

ダンフォス(Danfoss):2026年8月20日

ダンフォスは8月20日、2026年上期(1~6月)の業績を発表した。売上高は前年同期比11.7%増の52億5,400万ユーロ、オーガニック成長率は15%となった。北米とアジア、とりわけ中国とインドでの伸長に加え、データセンター向け需要の拡大が成長を牽引。営業EBITAは44%増の8億200万ユーロ、営業EBITAマージンは15.3%と前年同期から3.5ポイント上昇した。好調な上期業績を受け、2026年通期の業績見通しを上方修正した。

※1ユーロは、約186円。

キャッシュフローも大幅に改善し、M&Aを除く財務項目・税引き後のフリー営業キャッシュフローは1億6,400万ユーロとなった。前年同期は1億6,800万ユーロのマイナスだった。

事業別では、3セグメントすべてで成長を確保した。データセンターの急速な建設拡大が各事業の需要を押し上げており、世界の大手ハイパースケーラー、コロケーション事業者、半導体メーカーなどと連携し、データセンター向けの省エネルギーソリューションを展開している。空冷・液冷の双方に対応し、電力変換、エネルギー貯蔵、熱回収など幅広い製品・技術を提供する。

■データセンター、建設・鉱山向けが好調

ダンフォス・パワー・ソリューションズ(Danfoss Power Solutions)は、データセンターのほか、地域を問わず建設・鉱山機械市場の成長を取り込み、上期の業績を大幅に改善した。一方、農業機械市場は大型機械の需要低迷が続き、軟調に推移した。

ダンフォス・クライメート・ソリューションズ(Danfoss Climate Solutions)は、データセンター需要に加え、建築・産業用途でのヒートポンプの普及拡大が業績を押し上げた。パワーエレクトロニクス・アンド・ドライブズ(Power Electronics and Drives)も、データセンター、電動化、産業用コア事業の各分野で成長した。

■セミクロン・ダンフォスを完全子会社化

ポートフォリオ強化では、パワー半導体モジュール・ソリューションの大手技術企業であるセミクロン・ダンフォス(Semikron Danfoss)の残る少数株式を取得した。これにより、電動化分野の製品ポートフォリオを拡充するとともに、産業規模のパワーエレクトロニクス・ソリューションを顧客に提供する能力を高める。電動化を高付加価値の成長分野と位置付け、投資を加速する。

さらに、イタリアの流体搬送機器メーカー、アルファゴンマ(Alfagomma)の買収に向けた最終契約を締結した。必要な承認を経て、2026年第4四半期(10~12月)の買収完了を予定している。同社は約4,500人の従業員を擁し、顧客との緊密な関係や業界トップクラスの技術・サービス力を強みとする。買収により、流体搬送分野で世界有数の企業グループの形成を目指す。

同社は「LEAP 2030」戦略の下、顧客を最優先にした事業運営を進めており、イノベーションと技術力への投資も継続している。上期の研究開発(R&D)投資は2億5,700万ユーロで、売上高の4.9%を占めた。また、世界100カ所以上の工場で生産能力の増強と地域化を進め、現地生産・現地供給型のサプライチェーンを強化している。

■再生可能電力比率75%に

サステナビリティーでは、2026年上期に自社排出量(スコープ1、2)を削減。再生可能電力の使用比率を2025年の67%から75%まで引き上げた。また、安全面では、100万労働時間当たりの事故件数を0.8件まで低減し、過去最低を更新した。

デンフォスのキム・ファウジング(Kim Fausing)社長兼CEOは、「顧客第一の姿勢とLEAP 2030戦略の着実な実行、世界各地のチームの取り組みにより、非常に良好な上期となった」とコメント。「データセンターを含む各事業で市場の需要が高まっており、北米とアジア、とりわけ中国とインドが力強い成長に大きく貢献している」とした。

■通期営業EBITAマージン14.6~15.6%へ

2026年通期については、売上高を91億~106億ユーロのレンジの上半分で見込む。営業EBITAマージンの見通しは14.6~15.6%とし、従来の12.8~14.3%から引き上げた。

26年上期の主な業績は、売上高52億5,400万ユーロ(前年同期47億300万ユーロ)、営業EBITA8億200万ユーロ(5億5,600万ユーロ)、純利益4億3,600万ユーロ(2億6,900万ユーロ)。純利益は62%増加した。設備投資(M&Aを除く)は1億800万ユーロ(1億5,100万ユーロ)だった。

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