・農機需要底打ちを見込む、通期純利益予想を47億5,000万~50億ドルに引き上げ
ディア(Deere & Company):2026年8月20日
米農機・建設機械大手のディアは8月20日、2026年8月2日までの第3四半期(7~9月期)の業績を発表した。純利益は前年同期比7.0%増の13億7,900万ドルとなり、1株当たり利益は5.10ドル(前年同期4.75ドル)となった。市場環境が変化する中、事業運営の徹底した効率化などが業績を押し上げた。
世界全体の売上高・収益は同5%増の126億800万ドル、売上高は同6.2%増の109億9,900万ドルとなった。前年同期はそれぞれ120億800万ドル、103億5,700万ドルだった。
2026年1~9月の累計では、純利益が前年同期の39億6,200万ドルから38億800万ドルに減少し、1株当たり利益は14.57ドルから14.06ドルとなった。一方、世界全体の売上高・収益は同7%増の355億8,900万ドル、売上高は同8.6%増の307億7,900万ドルに拡大した。
ジョン・C・メイ(John C. May )会長兼最高経営責任者(CEO)は、「チームによる規律ある事業運営と、幅広い製品ポートフォリオの継続的な底堅さを反映し、好調な四半期となった」とコメント。米国市場が安定していることに加え、ブラジルや欧州の軟調な市場環境に対応する能力、顧客の事業成功を支援する姿勢が業績を支えているとした。
2026年度のディア帰属純利益については、47億5,000万~50億ドルを見込む。従来見通しから改善した。
農機市場の先行きについてメイCEOは、「2026年が現在の農業機械市場サイクルの底になるとの見方を引き続き持っている」と指摘。早期受注プログラムの動向、中古機械在庫の改善、先進技術の顧客導入拡大などを挙げ、長期的な価値創出に向けた事業基盤に自信を示した。
ディアは、約200年前に鋼製プラウの製造から事業を開始。現在は農業機械を中心に、建設、林業、芝・景観整備、パワーシステムなど幅広い分野で事業を展開している。食料、繊維、燃料、インフラの生産を支える製品・技術を提供しており、先進技術の導入を通じて各市場での競争力強化を進めている。
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